#29 星の名はセフィロス ページ30
ずっと昔…
家族に勘当される前の事。
幼い私は、心の奥底に、幻想を抱いていた。
小さな小さな、私だけの星。
小さく輝く星の一部で、そこには暖かい光と、優しい声しか無い。
その星を、幼い私はずっと大切にしていた。
辛い日はいつもこの星の事を考えていた。
この星に来れば、私の辛い記憶は全て無くなる。
そして、私はその星にいつの日か、名前をつけたんだっけな…
あぁ、そう…
その星の名は…
A『" セフィロス "……』
クラウド「セフィロス…？？？」
その星の名を思い出した途端、涙が溢れてきた。
今この景色は、あの夢の中と同じ…
私がいつもいたあの世界…
ここは私の【星】なんだ…
A『会いたかったよ…��セフィロス”』
クラウド「いるのか…セフィロスが…」
A『ううん…そうじゃ無い…そうじゃ無いよ…』
私は無数に見える星に手を伸ばす。
その手をクラウドさんが掴んだ。
クラウド「…どうしたんだ…」
A『…ごめんなさい…私、昔の事を思い出していて…セフィロスと言うのは、私の星の名前。
私が、昔心の中で勝手に作った居場所…』
クラウド「それを思い出したのか。…俺はあんたの全てを知ってるわけじゃない。
余計なことをしたな」
クラウドさん…なんか怒ってる？
クラウド「俺は正式なお世話係じゃない。介入できる事は限られているんだ。
これも仕事の内なんだ」
仕事…そう、仕事。
クラウドさんが側に居るのは、あくまで仕事だから。
私のことを好きなんじゃ無い。
なのに…私…馬鹿だな…
クラウドさんの優しさを勘違いしていたなんて。
クラウドさんにバレないように、そっと涙をすくう。
無理に明るく、クラウドさんに笑顔を向けた。
A『変なこと言って、ごめんね。
いきなりでびっくりしちゃったよね！！
ずっと側にいたいだなんて、気を遣わせちゃって…
嘘でも、嬉しかったよ』
あぁさようなら、私の初恋。
クラウド「嘘なんかじゃ無い」
すると突然、クラウドさんが後ろから抱きしめた。
耳元で甘い声が響く。
クラウド「嘘なんかじゃ無いんだ…あんたに言った言葉も行動も。
俺はただ…あんたの口から奴の名前が出るのが堪らなく悔しいだけだ…」
切ない声に、私の口は勝手に動いていた。
A『クラウドさん…大好きだよ…』
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R＊I＊S＊E(プロフ) - ヤングなゼアノートさん» コメントありがとうございます！そうです。(意味深)なんですよ！😁倒したはずなのに、またふらっと夢主達の前に現れそうですね(笑) (2021年11月9日 8時) (
レス) @page46 id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ヤングなゼアノート - やはりセフィロスは夢主の星となったか…(意味深) (2021年11月9日 0時) (レス) @page47 id: c4f3196c1b (このIDを非表示/違反報告)
R＊I＊S＊E(プロフ) - ライラさん» ライラさん！いえいえ、じゃんじゃんコメントお待ちしてます(^^)そうなんですよ！作者は何度もFF7のクラウドとセフィロスの会話シーンを見て研究してました！(笑)本編でも似たようなセリフがいくつかありますね(^^)ベレス先生は地味に無くてはならない役所です☆ (2021年5月4日 21時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - 何回もコメントして本当ごめんなさいm(_ _;)m今更なんですけど所々FF7のセリフが散りばめられていたのに愛を感じました。あとベレス先生もいい役してますね! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 0b6a0d6dce (このIDを非表示/違反報告)
R＊I＊S＊E(プロフ) - ライラさん» ライラさん、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます(＞＜)ふたりとも私の中でお気に入りキャラです！楽しんでいただけるのであれば幸いです☆ (2021年2月25日 0時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
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