梅がこぼれ、椿が落ち、牡丹は崩れ、雪柳は吹雪き、菊が舞い、命が散る。 (ページ26)

今日:26 hit、昨日:2 hit、合計:62,962 hit

●二十四匹と二十四本ページ26

・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
蜘蛛喰種に襲われてから約一か月。

あの日家に帰った後あんていくに行き芳村と話した。

それで万が一の為あんていくで匿ってもらう事になった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
『いらっしゃいませー』

金「何だか、百鬼さんがここにいるのって新鮮ですね(^-^)」

『はーあ………結局芳村さんに迷惑かけちゃった…』

金「…」

『はー………あ、いらっしゃい――――』

そこに来たのは、雨で濡れた一組の親子。

『……笛口…さん？』

リ「………夜蝶ちゃん…」

ト「…リョーコさん！？ヒナミ！？」

その時、奥の部屋から出てきた董香が驚いた様子で金木にタオルを持ってくるように指示する。

『……笛口さん……一体何が…』

リ「………芳村さんは？」

『……奥です。どうぞ』
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
金「……あの……」

笛口リョーコが芳村と話している間に、金木が話しかけてきた。

『何？』

金「あの人は…？」

『…笛口リョーコさん。あの人の旦那は喰種専門の医者。私もお世話になったことがあったの」

金「そうなんですか……」

『…でも、その旦那さん、昔ちょっと危ないコトやっててね……きっと今回もその事で何かあったんだわ……』

金「……」

暫くしてリョーコが部屋から出てきた。

リ「……暫くお世話になります。ほら、ヒナミ…挨拶して」

ヒ「……よろしく…お願いします…」

『宜しく(^-^)』

金「…よろしく(^-^)」

ヒ「……」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・

『……ヒナミちゃん』

ヒ「…百鬼さん…」

『…何かあったら、私に言ってね…？』

ヒ「……」

『……それじゃ』

部屋を出てから、溜息をつく。

『……ヒナミちゃん、なかなか懐いてくれないなー…』

芳「……難しい年頃なんだよ」

『よ、芳村さん………』

芳「…夜蝶ちゃん、あまり無理はしないように」

『はーい……』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

短ぇ……