壊す蛇の憂鬱。１０ ページ42
壊す「ｸｽｸｽ)久しぶりねA。＿＿いや…主」
貴「貴方は＿＿＿？」
壊す「あれ、忘れちゃったの？ひどいなぁ。
まぁいいや。私はーーーー
ーーーーーー【壊す蛇 】だよ」
貴「！」
途端にAの顔つきが変わる。
壊す蛇『貴方、数年前に私を暴走させて以来ず
っと私の存在を無視してきたでしょ？出てこよ
うにも【癒す蛇】に押さえられてて出来なかっ
たんだから』
Aの能力は私であって癒す蛇じゃない。
だって私たち・・・「一蓮托生」、でしょ？
貴「なんで…今更何の用？大体、なんで出て
これたのよ！」
久しぶりの再会だというのに睨みを利かせながら強い口調で問いだそうとしてくる。
まあ、最後があんなだったもんね、仕方ないか。
胸がチリッと痛んだ気がしたが、知らないふりして平然を装う。
壊す蛇『そんな一気に質問しないで。まず出て
これたのはあの科学者が起動した装置のお陰か
な。元々そんなつもりは無かったけど何故か呼
び寄せられたのよね。』
貴「っ……」
壊す蛇『だから用は特に無かったんだけどね、
ずっと1人で退屈してたの。だから久しぶりに遊
ばせてもらうね！』
私は軽くなったばかりの身体で、久しぶりの能力を使った。
・
・
・
壊す蛇『ｸｽｸｽ…あら？結構ダメージが大きかっ
たみたいね？』
思う存分、能力を堪能しているとAの様子は弱っていった。
貴「ﾊｧﾊｧ…い、今の…何？」
壊す蛇『私が作り出した架空世界。安心して、 貴方の親友サマは裏切ったりなんてしてないか
ら』
今、私はAの親友、芽衣の記憶を操って幻覚を植え込んだのだ。
貴「なんでこんな事をっ…」
涙を流しながら訴えてくるA。
壊す蛇『言ったでしょう？私は長いこと退屈し てたからこの”遊び”を楽しんでるの。
それだけよ』
これは遊び。
Aが、私がいない間に悪い虫につかれていたとしても全て元に戻さないといけないから。
貴「っ……いい加減にして！こっちは迷惑なの！私がどんな思いで……」
Aは見るからに怒っていた。
でもどうして怒っているのかは私にはわからない。
壊す蛇『どんな思いか？そんなの分かる訳ない
でしょ』
思ったことをそのまま口にするとAは目を大きく見開いた。
でもどうして
そんなに悲しそうな顔をするのか、それすらも分からなかった。
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masa-kichi(プロフ) - 巫子さん» 最終更新からだいぶ日が経っているのにわざわざコメントありがとうございます！泣そう言っていただけてとても幸せです！こちらこそありがとうございました。 (2017年7月3日 18時) (
レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
masa-kichi(プロフ) - ミオナさん» お返事めっちゃ遅くなってしまってごめんなさい！＞＜日頃の妄想からの思いつきをぶっ込んだ作品なので、少々不安は残っていたのですが…。そう言っていただけてとてつもなく嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
masa-kichi(プロフ) - カノLOVEさん» お返事めっちゃ遅くなってしまってごめんなさい！＞＜この作品は初めて作ったものなので、今見返すと語彙力や表現力の無さで恥ずかしくなるのですが…そう言っていただけてとても嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
巫子(プロフ) - とってもいいお話でした(泣)本当に良かったです。有難う御座いました (2017年7月3日 17時) (レス) id: 343e14107c (このIDを非表示/違反報告)
ミオナ - 最高でした（泣）イイ話です (2017年6月17日 5時) (レス) id: 27a20bc8d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：masa-kichi x他1人 | 作成日時：2016年5月13日 16時
