41. 唇に、 ページ42
夢主side
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『 ま、待ってっ
トド松くんっ!! 』
よく、状況を把握出来ないまま
トド松くんに腕を引かれ
ずんずん前を歩く彼について行く
今日も入谷くんに相談しながら帰る予定だったのに
トド松くんと帰る約束なんてしてないのに
どういうことなの。
なんで今、彼と2人なの。
『 と、トド松、くんってば!! 』
さっきから呼びかけに答えてくれない彼に
少し声を張り上げる
『 ちょ、ちょっと、ほんとに 』
色々わかんないんだってば。
なに
『 トド松くん、好きな子いるんじゃないの!? 』
もういい、私の声に耳を貸さないならそれでいい。
どうにでもなれ。
そんな気持ちで、発したその言葉に
トド松くんの動きがピタリと止まる
そして、弱々しくて
少し震えた声で
「 …な、んで
知ってる、の 」
私知ってるよ。
だって、
随分と前、とっくに振られた張本人ですもん。
『 飲み会の、二次会のとき、言ってた 』
誰だかまでは、聞いてないけどさ。
『 それに、トド松くん、私より可愛い子の方が好きって言ってたでしょ 』
だから、
トド松くんの好きな子は、私より可愛い女の子
『 そ、そんな、他に好きな子がいるならさ
私の腕、引っ張って、』
まるで、入谷くんと私が2人でいるのが気に入らないみたいな
そんな
『 こんなこと、しないでよ 』
勘違い、
しちゃうでしょ。
夢見ちゃうでしょ。
脈アリかもなんて。
もしかして私の事… なんて。
『 自惚れちゃうでしょ!!! 』
ほら早く、腕を離して。
私が勘違いに溺れる前に、
どっかいってくれ、好きな人。
その、私より可愛いトド松くんの好きな子のとこ
行ってしまえ
『 お願い、離して 』
そう呟いて、俯く
と、
ずっと黙っていた彼の声が上から降ってくる
「 …ばーーーーーーーか!! 」
『 ………は 』
ばか、って
『 なっ…
ば、ばかって…!! 』
今の話の中に、馬鹿な要素あった!?
ちょっとムキになり、バッと顔を上げ
…
え。
『 んっ……!? 』
「 ん、 」
待って。
まって、
私の、唇に
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触れているのは。
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しゃび(プロフ) - Ｒｎｙさん» コメントありがとうございます。トッティいいですよね…！あざといけどそれだけじゃない色んなものを秘めてるから、面白いし可愛いし素敵なキャラですよね。そんなトッティの魅力を少しでもこの小説でも表現出来ていたらいいなと思っております！ (2019年9月26日 12時) (
レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
Ｒｎｙ(プロフ) - やっぱりトッティ推しは止められませんね…!!何かアニメだとあざといトッティだけど、こう言う所でツンデレになるトッティ凄く好きです！！ (2019年9月26日 7時) (レス) id: 535205595b (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - しーPーさん» コメントありがとうございます。一番と言っていただき嬉しい限りです。更新ペースは遅かったですが、私も書いていて楽しかったので、読んでくださる側の方も楽しんで頂けていたら幸いです。読んでいただきありがとうございました。 (2018年10月29日 22時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
しーPー - 今まで見てきた作品で一番面白かったぁぁぁぁぁ！！！！！ (2018年10月29日 20時) (レス) id: 616c24bce5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃび | 作成日時：2018年8月27日 21時
