【 おそ松さん 】トド松が、恋したみたいなんだよね。【 トド松 】

40. 取られて、 ページ41

………







え?







待ってよ、おかしくない?









最近、僕を避けるようになったAちゃんが
入谷くんとよくいるようになった



なんか、前よりさらに仲良くなってる気がするし…









一緒に帰るところだって、最近ではよく見る光景。









なんなんだよ、もう








僕のこと、好きじゃなかったの



もう、嫌になっちゃったの









そんな、待ってよ
僕、Aちゃんのこと好きなんだよ









入谷くんになんて取られたくない

取られてたまるか。









ほら今日も、一緒に帰ろうとしてる









馬鹿。









「 っ、…あのっ!

Aちゃんっ!! 」








もう出口に向かおうとしてる2人の背中を、そのまま見送ることなんて出来ずに






少し大きな声で呼んだ、彼女の名前









『 と、トド松く… 』


「 あの、さ
入谷くん、ごめん、
今日僕、Aちゃんと帰るから 」









なんて、あー、すっごい勝手な僕









だけど、ごめんね




そんだけ好きなんだよほんとに。









少し強引にAちゃんの手を取って歩き出せば、
戸惑った様子で、


でも拒まずに、ついてきてくれる









入谷くんは、いつもの清々しい声で、
大丈夫ですよ! なんて言ってくれた









まだ少し困惑気味の彼女をつれて





ああでも、この先どうしよう









勢いで、手取っちゃって。





でも、もう、この際。
全部言っちゃって









素直になろうか
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たまるか。

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