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(続き)
西「嘘をついてたことは知ってたの。お母さんには言えないことなんでしょう？そのケントっていう人のことは。でもね、森の中にいる何かわからない人よりも、ずっと一緒にいた恭平の方が安心でしょう？」
お母さんは、僕のことを心配してるんだよ。
わかってる。わかってるよそんなこと。
でも、でも、
道「ケントは、人じゃないの。」
永「えっ…？」
道「お母さんたちは、怖がるかもしれないから、言えなかったの。」
…言わなきゃ。
道「人じゃないけど、僕の、大切な人なの。」
ごちゃまぜな、この気持ち
道「僕は、ケントが好きなの。」
…そう。
僕は、彼が好きなの。
嘘ついてまで、会いに行きたいのも。
花束が枯れていくのが悲しいのも。
背中合わせでしか会えなくても、
…好きなの。
西「…人じゃないなら、だめよ。」
道「…なんで。」
西「人は、人と結ばれなきゃ、だいたい、人じゃないなにかって、危ないわ」
…なんで。
道「なんで分かってくれないの！！！」
((ﾊﾞﾀｯ
西「駿！！」
遠く、遠く、この森の奥。
くらいくらい森の中で、唯一光が溢れる場所。
速く、もっと速く。
はやく走って、あの光の中へ…
あぁでも今日は空が雲に覆われているから、
あの場所でさえ、暗いかもしれない。
それでもいいから、はやくケントに…
((ﾄﾞｻｯ
あぁ、なんでこんなときに。
膝に滲んだ血を見て思う。
自分が、ケントと同じだったら。
((ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ
後ろから足音が聞こえる。
足音はそのまま、僕の前まで来て止まった。
恭「…帰ろう」
あぁ、来て欲しくなかった。
僕が虐められて、怪我をして動けなかったときと同じ。
あの時は、ほんとうに、恭平がいてくれて良かったって、思ったのに。
道「…人って、残酷だね。」
僕を背負った恭平は、何も言わなかった。
恭平に言っても、意味が無いのに。
ただ、傷つけるだけ。
運命は、変わらない。
あぁ、
道「…どうして」
君が、僕が、
「狼と赤ずきん」
なんだ。
恭「…駿佑が、好きだから。」
僕の問いに、恭平が答えた。
やっぱり、バカなんだね。
君に、尋ねたんじゃないのに。
道「…ありがとう」
人は、残酷だ。
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雪(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ２年越しにありがとうございます！みちながって、やっぱいいんですよね…みちながバンザイ！！ (2022年4月14日 0時) (
レス) id: af20db7013 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(^p^)**(プロフ) - 2年越しのコメント失礼します。みちながを漁っていたらとんでもない神作品を見つけてしましました…。生まれ変わっても愛し合う2人がほんとに天最高です…🥲💞きょへの一途な姿もとても良かったです！素敵な作品をありがとうございました！！ (2022年4月7日 16時) (レス) id: dc37b157ec (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ちゃおちゃんさん» ありがとうございます…みちながよ永遠であれ (2020年12月25日 16時) (レス) id: af20db7013 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃおちゃん(プロフ) - ポロポロ泣きながら、最後まで読みました......みっちーが思い出してくれて良かった(T_T) (2020年12月24日 2時) (レス) id: 4b87ca8bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまひま(プロフ) - 素敵な曲でした！ゆっくり雪さんのペースで投稿まってます。 (2020年4月23日 21時) (レス) id: 60918cfcaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2020年4月22日 16時
