第七十九夜 発見 ページ35
side 幸村
白銀が行方不明になってからはや２日。
俺たち立海大のレギュラーも、跡部たち氷帝のレギュラーも依然何も掴めないままでいた。
「……精市！」
「…っ！」
半ば叫ぶような柳の声で我に帰る。
ラケットを持って構えた俺のすぐ右隣を、柳の打ったボールが通過していった。
「…ごめん柳」
「ラリー中に放心するのは感心しないな。何かあったのか？」
「うん…ちょっと白銀の事が気になって」
俺のその言葉に眉を下げる柳。柳もなんだかんだで心配してるのは知ってる。だからこそ厳しく咎められないんだろう。
「幸村」
白銀の行方は跡部が探してくれてはいるものの、全くと言っていいほど連絡が来ない。
…仕方ないとは思うけどね。
赤也もさっきからイライラしてるみたい。苛立ちをぶつけるように２年準レギュラーとラリーをしていた。
「幸村！」
「…えっ、ごめん真田。ボーッとしてたよ。なに？」
「跡部から連絡があったようじゃ」
「えっ、マジかよぃ！？」
真田の大声にも気付かないなんて俺も落ちたかな。
なんて考えていると隣にいた仁王から俺の携帯を渡される。確かに跡部からのメッセージが届いていた。丸井の声に反応して赤也たちも走ってくる。
「幸村部長！跡部さんから連絡来たってホントっスか！？」
「本当…みたいだね。内容は…？」
『黒川たちが見つかったぜ。理由はわからないが大阪だ。今から迎えに向かわせるから来たい奴はついて来な』
そう読み上げると「大阪！？」と赤也が素っ頓狂な声を上げた。けど無理もない。俺だって驚いてる。
「ふむ…大阪にいる確率として最も高いのは電車の乗り違いだろう」
「Aは電車慣れてないしのぅ…多分まだここに来るまでの道のりしか知らんはずじゃ」
「大阪に行って２日も連絡なしとか何してんだよ…観光とかだったら一発殴っていいよな？」
「そんな丸井先輩じゃあるまいし」
…赤也が墓穴を掘ったみたい。
丸井にこめかみをぐりぐりされてる赤也を尻目に、携帯の画面に目を落とす。
白銀を迎えに…か。出来れば俺が行きたいけど…
「…幸村」
「ん？なに、仁王」
「お前さん行きたいんじゃろ？」
「……どうしてわかったんだい？」
仁王がこっそりと耳打ちする。
あんまり顔に出さないようにはしてたんだけど…
「なーに、顔にモロ出とるぜよ」
「…そっか。でも部活があるから無理だよね」
「俺がお前さんにイリュージョンして食いつないじゃるきに。行くなら行きんしゃい」
「…苦労をかける」
御神籤の王子様 ver.氷帝
大凶らしいで？攻めるん遅いわ
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ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )３番だねー！ (2015年12月13日 14時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます！１番ですね！これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀｀)人(´∀｀=)３番ですね！ (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年12月5日 14時
