1 〜現世界、ソロモン王が生き返ったなら〜 ページ2
ここは大峡谷。
いつものようにユナンと何気ない日を送る予定だった。
けれども…、
「ん〜、ユナンお兄さんの淹れた紅茶は美味しいね!」
もぐもぐ。
「そうかい? アラジンに喜んで貰えてよかった…。ね? A」
「ね? A。じゃないよ!! 」
待って待って!!
なんでアラジンがここにいるの!?
いつものように遅い起床をし、寝ぼけ眼で辺りを見渡したらアラジンとユナンがお茶会してた。
くっそ〜、朝から美味しそうなクッキーなんか食べちゃってさ。
「お姉さんはいつもこんな生活をしているのかい?」
「そうだよ? だらしないよね〜、百戦錬磨の名折れだよ」
「う〜ん。なんだか僕もがっかりだよ」
「なんかごめんね!?」
慌ててベッドから飛び降りユナンの隣の席に着く。
「ちょっと〜、なんでアラジン来ること言ってくれなかったの〜?」
「ん? 聞かれなかったからね」
聞かれなかったって…。
いつも聞かなくても教えてくれるじゃんか〜!!
「ムカつく〜!!」
「ごめんごめん。これを機に君の怠惰な生活が直ればと思ったんだけど…」
そう言いながら僕の髪を掬い、さらさらと落として遊ぶユナン。
「嘘だよお姉さん」
アラジンの方を見ればにこにこと、それはもう楽しそうに笑っていて。
「ずっと気になっていたんだけど。お姉さんとユナンお兄さんは結婚しているのかい?」
その言葉に僕の髪を弄んでたユナンの手がピタリと止まる。
「なんでそう思うんだいアラジン?」
「だって2人を見てるとただの旅仲間みたいには見えないんだ」
「まぁ、Aとの時間は長いしね…」
「それに。ユナンお兄さんのルフの中に少しだけ桃色のルフが…」
「あはは!! 僕たち2人が結婚なんてありえないよ〜。ね? ユナン」
何だかおかしくなってきて思わず笑ってしまった。
ユナンの方を見上げると、ふっ…と微笑んでまた僕の髪を弄りだす。
「そうかい? もしお姉さんたちが結婚したら、僕はその子どもになりたいと思ったのさ!」
「君にはソロモン王とシバ王妃がいるだろう? 例えこの世にいなくても家族だよ…」
なだめるユナン。
その言葉がよっぽど嬉しかったのか僕のところへ抱き着きにくる。
ん?なぜ僕のところ?
「えへへ、お姉さんのおっ ぱいは柔らかいね〜」
「おぉう…」
そんな中、トントン…と扉をノックする音が響く。
「珍しいね、お客さんだA」
ユナンが警戒しながら扉を開けたその先…。
ルフが一層ざわめくのを感じた。
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凛 - 更新ありがとうございます (2022年8月20日 11時) (
レス) @page26 id: 9cf2b69289 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 更新されてる…ありがとうございますありがとうございます……ﾋｪ… (2022年5月8日 3時) (レス) @page24 id: db51d70f74 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - しののさん» コメント感謝です。長い間停止していたので見てくださる方も少ないと思っていたのですごく嬉しいです、ありがとうございます! (2021年3月3日 21時) (レス) id: efbd3140cf (このIDを非表示/違反報告)
しのの(プロフ) - 更新ありがとうございます...！！ソロモン大好きなので嬉しいです！生きる活力になります...。 (2021年3月3日 21時) (レス) id: b0110b8174 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - 凛さん» コメント感謝です、今後ともよろしくして頂けると嬉しいです! (2021年2月19日 21時) (レス) id: dd11559b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2017年8月3日 13時
