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服が決まらない
そろそろヤバいとは思っているのだけど…
奏良「…服選ぶの難しい。よく分からない」
藍子「…オシャレとか興味を持つ暇もなかったし…仕方ないと言えば仕方ないんですけど」
奏良「最近の子ってすごいよね。メイクとかして可愛くしてるし…服もセンスある。髪の毛もなんか編んだりクルクルしてる」
奏良が言ってることは正論だ
藍子「長袖でどこまで涼しくできるかが問題ですよね」
奏良「そうなんだよね…」
昔父親から付けられた痣や傷は残っている
だから年中長袖なのだが…
藍子「露出はしたくない、けどオシャレはしたい」
奏良「どーしたらいいんだろうね」
そう言えば、洋くんはセンスよかったはず…
藍子「洋くん…二人とも、何やってるんですか？」
洋くんと一くんを見ると私と奏良の服をひたすら組み合わせてあーでもないこーでもないと言い合っている
目が血走ってる…
奏良「あの2人聞いてない…」
とにかく声がかけにくい…
奏良「ねぇ、一也？聞いてる？」
えぇ?!そんな普通に声かけます?!
一也「奏良？」
自我を忘れてる感じするけど大丈夫か？
目が据わってるぞ
奏良「服、選んでるんだけど、どれがいいと思う？」
でも、そんな感じで話しかければいいのか
藍子「よ、洋くん」
試しに名前を呼んでみる
倉持「藍子はどんな感じの服がいい？」
藍子「え？」
倉持「悩んでんだろ？一緒に決めようぜ」
あ、めちゃくちゃ普通だった
ごめん、洋くん
自我を忘れてるとか思っちゃったよ
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作者名：菜々子 | 作成日時：2019年8月30日 20時
