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藍子「そういえば、洋くんは服決まってるんですか?」
倉持「いや?」
それは大変なのでは?
藍子「私に構わず自分の服も選んで下さいね?」
倉持「んー、そうだな」
そうだなって本当に思ってます?
藍子「…洋くん、一緒に服を選んでくれるのは嬉しいんですけど、私ばかり優先してもらうのは悪いです…」
倉持「そんなこと思わなくてもいいって。俺のためにかなり悩んでくれてんだろ?」
藍子「っ…!」
そう言われると恥ずかしいんですけど…
倉持「あれ?違ったか?」
藍子「いや、違くない…です」
そりゃ洋くんの隣にいても恥ずかしくないようにとは思ってたけど…
そんなハッキリ言われるとは思わなかった
奏良「っ…あ!藍子に話があるんだ!」
いきなり奏良が大声を上げた
藍子「へ?私、ですか?」
話ってなんだろう?
奏良「そう…聞きたいことがあって…」
めずらしいな
奏良が私に何か聞くなんて
藍子「なんですか?」
奏良「えっと…」
もしかして言いにくいことだった?
奏良「ごめん、場所変えよう…」
あー、やっぱりか
藍子「…分かりました。洋くん、一くん。服、選んでてください」
奏良に対する配慮が足りなかったな
御幸「奏良」
奏良「な、何?」
御幸「何かあったらすぐ言えよ?」
奏良「ありが、とう…」
一言、二言の奏良と一くんの会話だけど、違和感があった
一くんは普通なのだが、奏良の方が何か違う
何かあったのかな?
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年8月30日 20時