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「A！逃げんなよぃ！」
『鬼ごっこだから逃げるわ！』
珍しくフーセンガムを膨らませないで
追いかけていく丸井ブン太。
赤也と入れ替わるように現れたのだ。
『私に何の利も無い鬼ごっこなんて嫌だ。
ちょっと幸村に抗議してくる。』
「ギャンブラーみたいなこと言ってるよぃ。」
『元はギャンブラーだからね。』
じゃ、と駆け出すA。
丸井は追うのを早々に諦めた。
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『いない……』
キョロキョロと辺りを見回すA。
テニスコートに幸村の姿はない。
『休憩って言ったから戻ってると思ったのに……』
Aはブツブツ言いながら水飲み場の蛇口を捻る。
流れる水に顔を近づけた時。
「捕まえた。」
『ぅえっ！？』
ぎゅ、と腹部に軽い圧迫感。
耳元をくすぐる幸村の声。
幸村はAの背後から抱き着いていた。
『ちょっ……わ、』
水が吹き出すような音がして
幸村とAの頭上から水が降り注ぐ。
抱き着かれたAがバランスを崩し
咄嗟に出した手が蛇口を塞いだせいだ。
『冷たぁ……』
「う……」
２人してびしょ濡れになり立ちすくむ。
その騒ぎを聞いて部員が集まってきた。
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沙羅(プロフ) - I like chocoさん» コメントありがとうございます！気まぐれ更新ですが頑張りますねー！ (2020年3月9日 14時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - お、面白い！続き待ってます！ (2020年3月9日 13時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2017年6月13日 23時
