●純粋な彼は。10 ページ12
私達二人はアジトとは反対方向の辺り、公園の周辺を探すことになった。
ｶﾉ「キドってさ、あういう時だけは団長気取りするよねー」
貴「それ、団長さんの前だったら確実に殺されてますよ…」
ｶﾉ「だって本当のことじゃん！そう思わない?」
貴「別に思いませんよ〜」
ｶﾉ「えぇー また嘘ついt」
貴「コノハさんー！居たら返事して下さいー！」
ｶﾉ「え、スルー!？」
暫く長い沈黙。
公園の辺りをうろうろする。辺りがうす暗く、公園の周りを通るのは帰宅中のサラリーマンくらいだ。
カノはいっこうに口を開かない。
私はキョロキョロと周りを見渡し、コノハを探すフリをした。
貴(拗ねちゃったのかなぁ…
でも、だってあれはシカトするしか無かったし… と、とにかく謝るか)
貴「あ、あの、カノさん、さっきはその…すみまs」
ｶﾉ「ねぇ、Aちゃん。」
カノがいきなり迫ってきて思わず後ずさり。何かに当たったのか、これ以上は後ろに下がれない。
ｶﾉ「…教えて」 トン…
カノは後ろの壁に手をついた。=壁ドンされた。
貴「え…ヵ、カノさん?な、何んですか、急に?」
ｶﾉ「好きな人…居るよね?」
貴「……え、ぇぇ!?」
何回目だろうか。カノに心を当てられるのは。当てられるのは好きではない…
カノに聞いたりすると “んー?何となく?” と絶対言う。何となくって…
ｶﾉ「………メカクシ団の中に…居るよね?」
貴「……………!?//」
不味い。ドンドン当てられていくと思うと胸が高鳴る。そして頬が熱くなってしまう。
貴「……………」
ｶﾉ(分かりやすっ…)
私は暫く黙りこんでしまった。何を言っていいのかわからない。気まずくて目を合わせられない。
カノは珍しく笑顔を絶えた。
すると、長い沈黙の中カノがﾎﾟﾂﾘと呟いた。
ｶﾉ「…………セト…かな?」
ドキッ
突然の思いもよらぬ言葉に動揺した。
ｶﾉ「それとも…シンタロー君?」
ドキドキドキ…
カノの顔がだんだん首筋向かってに行く。
ｶﾉ「…コノハかな?」
そう言い、首筋を少しﾍﾟﾛｯと舐めた。
貴「……ひ、ひゃう!?//」
ビクビクと震える体。ドキドキと高鳴る心臓。頭がクラクラする。
また暫く沈黙。
カノの顔がだんだん離れていく。(壁ドンはまだしている)
ｶﾉ「…僕、もう我慢出来ない。御免ね」
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☆アリス☆ - いつも読んでます！6万hitおめでとうございます！！これからも頑張って下さい！ (2015年1月20日 18時) (
レス) id: 0cb6f58b42 (このIDを非表示/違反報告)
みりん。⇔セト(プロフ) - ついに60.000hit超え！！！有難うございます！！凄く嬉しいです！これからも、何卒宜しくお願いします(´∀`*) (2015年1月19日 21時) (レス) id: 0cb6f58b42 (このIDを非表示/違反報告)
セト(プロフ) - みりん。⇔セトさん» ご想像にお任せするっす☆ (2014年12月27日 17時) (レス) id: 8967be9ffa (このIDを非表示/違反報告)
みりん。⇔セト(プロフ) - セトさん» 向こうって何処…？// (2014年12月27日 16時) (レス) id: 0cb6f58b42 (このIDを非表示/違反報告)
セト(プロフ) - みりん。⇔セトさん» 俺だけって言われるとなんかむず痒くなるっすね…//嬉しいっすよ、ほんとに。でもここじゃあれなんで、向こう行ったら…ね？ (2014年12月27日 16時) (レス) id: 8967be9ffa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん。 | 作成日時：2013年10月31日 2時
