鬼灯の冷徹短編集＊大人味 (ページ6)

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ビタースイートな恋を貴女と#2 ページ6

「いいよね…しても」

『…うん』

剥き出しになった肌はピンクに染まり
露になるそこは

僕をむかい入れるのに充分なほど溢れていた

「凄い…キスだけで濡れてる」

『言わないで…っ』

恥ずかしそうに顔を隠す君の手を取ると
耳にキスをして囁く

「感じやすいんだ…じゃあ、ココはもっと…」

ｰｰｰくちゅ。

『あ…っん…』

「気持ち、い？」

耳元で囁きながら中に沈めた指をバラバラと動かせば
どんどん溢れてくる君に

僕は可笑しい位に飲み込まれていく

「見て、凄いよ…？」

『あ…や…っ…もう…っ』

「Aちゃんてそんな声出すんだ…っ、可愛い…っ」

「もう…無理っ…」

可愛い過ぎる君に、いよいよ限界を感じて
痛いほどに膨張した僕のものを添えると

「いくよ…！」

僕は一気に突き上げたｰｰｰ

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

僕の欲がこれでもか、となだれ込み

ぐったりとしたAちゃんの柔らかな身体を
優しく指先でなぞる

「ごめんね…失恋したばかりの君に、こんな事するつもりはなかったんだけど」

『え…っ』

やっぱり白澤さまって、鈍いのねｰｰｰ

「ん？」

恥ずかしそうにクスクス笑うと僕の頬っぺたをツツク君。

その笑顔に

この状況が僕に取って
待ち焦がれていた事だったと思い出して

もう一度Aちゃんにキスをする

『あ…っ…』

「ふ…っあ……そう言えば、さっき」

『ん…』

「"気付いてくれても良いのに"って…アレな…に…っ」

"鈍いのね"と言われて思い出した君の言葉。

『……』

『…私、本当‥は…っ…ずっと白澤…さま…が好き…だったのよ…』

キスの合間に漏れ聞こえた思いがけないその告白に
僕はキスを止めないで
君から見えないように顔を隠す

ｰｰｰ嬉し過ぎて頬の緩みがとまらない。

「…酷いな…Aちゃん」

精一杯の僕のセリフ。

『白澤…さまは…？』
「君の…事…嫌いなわ…け…ないじゃ…んっ…好き…だよ」
『…ん』
「…はぁ」

やっと離した唇を、もう一度だけ
優しく触れる

「…いつも君の恋愛相談聞いてるのが辛かった…」

『ごめんなさい…全部嘘だったの…っ…でも…気付いてくれるの遅いわ』

そう言って申し訳なさそうに笑う
Aちゃんを押し倒してもう一度重なった

「鈍くてごめんね…お待たせ…だから」

もう一度

今度は恋人どうしで気持ちいコト

してもいいよね？

end