486話 ページ36
✩
「「わあああああああ!!!!!!!!」」
『っ、はぁ…はっ…』
『A、あの曲…』
『最終兵器に使うつもりだったけど、出し惜しみするぐらいりっちゃんと対等だなんて思ってないから!』
頭がぐるぐるしてる
頭痛が酷くて吐き気もすごい
お願い…これで勝たないと私は…!
『結果は…』
「「…」」
『柊Aさんです!!』
『っ…!』
『まぁそうなるよねぇ…ごめんね、A』
『あはは…これ、私終わっちゃったかも』
私は確かに勝った
けど、たったの数票差で勝った
つまりこれは延長戦…引き続きライブは続行する
あの曲に全て賭けたのに…
『可愛いAを倒したくはないけど、俺も騎士だしねぇ。今のAは敵国だから仕方ない』
『ヒツジは逃げることしかできないけど…でも、追い詰められたら突撃するし威嚇するんだよ』
『ん〜♪Aみたいで可愛い〜♪』
『きっ!威嚇するからね?』
『頑張って威嚇してる姿も可愛いよ…♪』
次の曲をどれにするか
それしか頭になかった
5分ちょっとで息を整えられるかって言ったら不安だし…
『それじゃ、今度はバラード対決なんてどう?』
『…!』
『俺はAに甘々だからねぇ。でもバラードは俺の領域だってこと、忘れないでよ?』
『う、うん』
りっちゃん、私に激しいテンポの曲を歌えないの分かってて…!
敵だとか言ってるくせに、どこまでも甘いんだから…
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月31日 6時