幸せのおすそ分け１０【あんスタ】 (ページ35)

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485話ページ35

✩

『～♪…』

｢｢わああああああああ！！！！！！｣｣

『っ…はぁ…次はAの番だよ。バトンタッチ～♪』

『タ～ッチ♪りっちゃん凄いね！私感動しちゃった！』

『お客さんじゃないんだから』

怖い怖い怖い…！

頭が真っ白になって、歌詞も何もかも飛んでいきそう

でも、私はりっちゃんに比べて体力が全然ないから

『これは新曲！！私の気持ちをある先輩が素敵な歌詞につけてくれた、大切な一曲です！』

｢っ…！？｣

『…ずっと夢見てた僕になれたかな♪とうに帰れないとこまで来たみたい♪』

｢｢…｣｣

息継ぎが少なくて、歌うだけで精一杯な曲

でも、その分きっと多くの人を惹き付けられる

そう信じて私は選んだ

(お借りした曲:No title・ギガP れおる様)

とてつもなく素敵な曲でございます

『何が正当？ないな永劫♪誰が間違った対価払うの♪』

一番の歌詞は私のことみたい

二番の歌詞

まるでりっちゃんのことみたいだなってずっと思ってた

『緩やかに崩れ壊れてく…♪ゆるりゆるり首を絞めるように昨日までの僕が殺されていく…♪』

｢｢…｣｣

『緩やかに離れ離れ飽く…♪ぐらりんり君に聞こえるのは僕が知らない声になってく…♪』

会場の空気全てを変えちゃうぐらい

りっちゃんのことなんて忘れちゃうぐらい、みんな私に注目して？

『次は僕が君に歌歌うから…♪』

｢…｣

｢ぐすっ…｣

もっと…

もっと泣いて！私のことだけを見て！