血痕 ページ19
山南「申し訳ありません。
私の監督不行き届きです。」
騒めく空気に終止符をつけたのは、意外にも『死んだ山南さん』であった。
Aは付いていた膝を起こし立ち上がると彼の次の言葉を待つ。
徐々に空気が張りつめていく中、ここでまたしても予想外の事態が起こる。
山南「血・・・・」
千鶴「っ！？」
虚ろな声音で呟いた言葉に一番近くにいた千鶴は戦慄する。
千里眼が一瞬で彼女の思考を読み、Aは反射的に武器用の針を２本山南の目に向けて投げ放った。
ギンッ、と金属がぶつかり合う音が木霊し、針が何者かによって落とされた事を悟る。
苦々しい面持ちでその人物を睨むと、その本人、沖田と視線が交わった。
沖田「何やって・・！」
土方「伏せろ総司！！」
沖田「！？」
土方の怒声に沖田は一拍置いて地面に伏せた。
背後から襲った無造作な凶刃は狂いを感じさせる白刃。
沖田が見たのは正気を失った山南の赤い瞳だ。
沖田「山南さん！」
山南「血を・・、下さいっ・・！！」
山南は床に残った僅かな千鶴の舐めると、狂った瞳を千鶴の腕に向けた。
先の羅刹に斬られた彼女の腕は血痕が残っており、その臭いが更に羅刹の血を沸かせたらしい。
斎藤「まずい！」
永倉「仕方ねぇ、恨むなよ山南さん！」
斎藤、永倉、原田、そして沖田は山南を取り囲むとそれぞれが得物を構えた。
苦々しい表情で山南を囲む４人は、彼を討つ覚悟を決める。
土方「待て、お前ら！」
だが、土方の一言で４人は動きを止める。
山南「ぐっ・・、ぐぁああああああ！！」
苦し気な声で山南は蹲ると、少しずつ白髪が元の色へと戻ってゆく。
暫くして正気を取り戻した山南が顔を上げ、何が起きたのかを確認する様に辺りを見回した。
山南「私は一体・・」
その場にいた全員が全員、ホッと息をつく。
だが、それはほんの一瞬の事。
伊東「なんですか、この騒ぎは！」
恐らく、今一番聞きたくなかったであろう人物の声に土方と廊下側にいた近藤は身構えるのだった。
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岬鬼(プロフ) - 白夜さん» 白夜さん＞なんだか、私のところで言う「エライ」に似てますね〜＾＾ 私のところも「エライすごい」で「とてもすごい」って意味になるんですよ〜 １ｍも積もる雪なんてお目にかかった事がないですよ！ それだけ積もると、ちょっと怖いですね (2015年3月3日 19時) (
レス) id: 6217ec00b2 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - 姫百合さん» 姫百合さん＞なかなか心の内を話さない主人公なので、ここまでくるのもなかなか大変でした（笑） 試練も二人で乗り越えてくれると信じてます！← なんにしろ、ここから最終章までが踏ん張りどころですね〜＾＾ (2015年3月3日 19時) (レス) id: 6217ec00b2 (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 岬鬼さん» 「なまら」は確か[とても]という感じの意味だったと思うので「なまらスゴい」(とてもスゴい)という感じに… 私も行っててみたいものですw それくらいは積もるんじゃないですかね 私の家の庭は雪が積もっても放置しているのでいっつもスゴいことになっているんです;; (2015年3月3日 1時) (レス) id: dcc2cda9a3 (このIDを非表示/違反報告)
姫百合 - 何だかほんまにどんどん甘くなってきましたね〜＾＾試練があっても、二人なら乗り越えられるはずですよ♪← (2015年2月23日 12時) (レス) id: baac39ec53 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - 白夜さん» 白夜さん＞いえいえ、テストお疲れ様です＾＾ 「なまら」は聞いたことありますよ！使い方は分かりませんが汗 そうなんですか！でも、一度は雪まつり行ってみたいです＾＾ 積雪１メートルは軽く超えるイメージがあるんですが、本当にそんなに積もるんですか？ (2015年2月21日 21時) (レス) id: 6217ec00b2 (このIDを非表示/違反報告)
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