驚愕 ページ10
貴女「そう言う事で、ここは矛を収めて下さい。」
Aは沖田に告げると、切れ長の目を軽く細めて微笑んだ。
沖田はAの明眸に戸惑ったような表情をしたが、それは隠微すぎて気づく者はいない。
だが、代わりに興味深く沖田は口元を吊り上げた。
沖田「そう言う事なら見逃してあげてもいいよ。
けど、何となく君って胡散臭いね。」
グイッ
貴女「？」
沖田の瞳に妖しげな気配が宿った瞬間、彼は鼻と鼻があたる距離まで顔を近づけてきた。
沖田「なんで千鶴ちゃんを見てないのに、僕が女の子を捜してるってわかったの？」
“千鶴”とは少女の名だろうか、と思案しながらAは沖田の次の言葉を待った。
彼の吐息があたってもAは極めて冷静だった。
それも、沖田が瞳に殺気を気配を宿していても。
沖田「僕は『預かってる子がいなくなった』って言っただけ。
なのに君は『捜している女の子はもうすぐ来る』と言った。」
『可笑しいよね？』と、最後に付け足して訝しげに右手を刀の柄に置いた。
カチャリ、と脅すように柄を弄んではAに殺意を向けてくる。
貴女「ハァ・・」
大袈裟にAは溜め息をついた。
そして、人差し指を立てるとその指で頭を二回叩く。
貴女「ただの勘。」
沖田「君、ふざけてるの？」
貴女「別に。」
Aは沖田から離れて、充分に距離を取ると懐から一枚の紙を取り出して千鶴と言う少女に渡す。
貴女「私は『鬼殺し』と呼ばれる傭兵。
雇ってくれたら何でもするよ。」
千鶴「え・・、あの・・」
宣伝が書いてある紙を受け取った千鶴は狼狽しながらAと沖田を交互に見やる。
貴女「沖田君にでも渡しておいてね、千鶴ちゃん。」
Aは再び微笑むや否や、踵を返してスタスタと小気味よい足音を立てて歩き出す。
深い藍色の髪を靡かせる様子は『美しい』と言う言葉が驚くほどあっている。
沖田「もしかして君・・」
そして、沖田の驚愕した声は誰の耳に届く事もなく、空に消えていった。
〜作者より〜
皆さん改めて、新年あけましておめでとうございます！！
いやぁ、もう2013年なんですね。
一年が速く感じるのは私も歳だからですかね〜←え
今年は三月まで受験生と言う肩書きがあり、しばらくはノロノロ更新が続くと思います。
ですが、精一杯頑張ります！
そして、今年もよろしくお願いします！！
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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岬鬼(プロフ) - シープJrさん» シープJrさん＞いえ、そう質問してくださると私も勉強になります！ありがとうございます！ (2015年3月28日 17時) (
レス) id: 2c654a1a4c (このIDを非表示/違反報告)
シープJr(プロフ) - 岬鬼さん» いえ、こちらこそ間違えてすみません！！(>_<) (2015年3月28日 9時) (レス) id: 1811e5b73e (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - シープJrさん» シープJrさん＞はじめまして、コメントありがとうございます。 いえ、主人公は女の子になります。男装している設定なんですが、わかりにくくて申し訳ありません！ (2015年3月28日 5時) (レス) id: 2c654a1a4c (このIDを非表示/違反報告)
シープJr(プロフ) - 質問なんですが、夢主は男ですよね？ (2015年3月28日 0時) (レス) id: 1811e5b73e (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - ☆晴華☆さん» ☆晴華☆＞それと、映画があんまり好きじゃないかな汗 大音量で聞くのがちょっと苦手(~_~;) (2013年8月24日 7時) (レス) id: 37539a4d10 (このIDを非表示/違反報告)
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