処遇の結果 ページ27
――・・時は僅かに遡る。
Aと沖田の乱闘が終えた後、Aは元いた部屋に戻された。
広間では彼の処遇を決め兼ねていて、井上だけが真剣にAの放免を望んでいた。
それに対立するのは二人。
土方と沖田は“羅刹”を見た以上、下手に返すのは危ういと考えたのだ。
井上「トシさん、彼ならきっと口を割ったりしない。
このまま離してあげよう。」
トシ「だが、そんな保障はどこにもねぇ。
アイツが白か黒かわからねぇ以上、目の届くところに置いておくほうが妥当だろ。」
井上「だが、トシさん！」
尚も井上が言い募ろうとするが、沖田は揶揄と微苦笑の浮かぶ面持ちを井上に向けた。
沖田「やけにあの子の肩を持ちますね。
何か理由でもあるんですか？」
その問いに井上は口を噤んでしまう。
沖田の微苦笑が冷笑に代わり、冷淡な瞳を己の刀に落とした。
先程の乱闘を気にしている沖田は、許可が降りればすぐにでもAを斬りに行くつもりだった。
だが、それに水を差したのは、
近藤「待ちなさい、総司。」
近藤だった。
近藤は土方に向き直ると、真っ直ぐに土方を見つめた。
近藤「彼を新選組に置いてはどうだ？
先程、彼が見せたあの目・・、総司と同じだった。」
Aと対峙した時に近藤はAと沖田を重ね合わせていた。
沖田が以前していた目と全く同じ目のAは言わば、乱理する直前だ。
近藤「トシは覚えているか？
京に登った頃、殿内君を斬り、芹沢さんに向けていた総司の目を・・」
『あぁ・・』と土方は重々しく頷いた。
沖田も複雑な表情を隠そうともせず、唾棄するように視線を外す。
近藤「彼はあの時の総司だ。
憎悪と復讐に沈んでいる。」
『だから』と近藤は続けた。
近藤「彼の憎悪を少しでも取り除いてあげたい。」
そう告げた近藤の本心に偽りはない。
相変わらずの近藤にその場にいた者は苦笑を浮かべて、同意の意を示す。
仕方なく、土方も沖田も渋々と意を示し、
沖田「なら、僕はあの子呼んできますね。」
と、気だるそうに立ち上がり、Aのいる部屋へ向かった。
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岬鬼(プロフ) - シープJrさん» シープJrさん＞いえ、そう質問してくださると私も勉強になります！ありがとうございます！ (2015年3月28日 17時) (
レス) id: 2c654a1a4c (このIDを非表示/違反報告)
シープJr(プロフ) - 岬鬼さん» いえ、こちらこそ間違えてすみません！！(>_<) (2015年3月28日 9時) (レス) id: 1811e5b73e (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - シープJrさん» シープJrさん＞はじめまして、コメントありがとうございます。 いえ、主人公は女の子になります。男装している設定なんですが、わかりにくくて申し訳ありません！ (2015年3月28日 5時) (レス) id: 2c654a1a4c (このIDを非表示/違反報告)
シープJr(プロフ) - 質問なんですが、夢主は男ですよね？ (2015年3月28日 0時) (レス) id: 1811e5b73e (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - ☆晴華☆さん» ☆晴華☆＞それと、映画があんまり好きじゃないかな汗 大音量で聞くのがちょっと苦手(~_~;) (2013年8月24日 7時) (レス) id: 37539a4d10 (このIDを非表示/違反報告)
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