素直で聡明な少女 ページ26
千鶴「あの、よければお話しませんか？」
遠慮がちに切り出した少女にAは一瞬だけ眉を顰めた。
見定める様に千鶴の瞳を覗き込むと、やはり意図せずとも千里眼が少女の心を露わにする。
素直な人ほど心を読むのは簡単だ。
この千鶴と言う子は、それほど神経を使う事なく心を読む事が出来た。
千鶴『(私も皆さんの為に何かしなくちゃ。
この人から情報を聞き出すくらいなら私にだって！)』
なるほど・・、とAは瞳を細めて微笑みかける。
貴女「何を話したいの？」
千鶴の本心を知った上で彼は楽しげに問うた。
相手はホッと安堵しながら、
千鶴「お名前はなんて言うんですか？」
と、まずは初歩的な部分から聞き出そうとしてきた。
揶揄するのにも、待っている時間を潰すにも丁度いい相手と言える。
貴女「傭兵『鬼殺し』と名乗ってる。
君の名は？」
千鶴「私は雪村千鶴と申します。」
既に千里眼で知った名を心の中で反芻し、Aは更に笑みを深めた。
緊張気味の相手を配慮しながら、Aは次の質問を待つ。
千鶴「鬼殺しさんは何をしに京へ来たんです？」
貴女「仕事を探しにきただけ。
傭兵だから、雇ってくれたらなんでもするよ。
もちろん、報酬は頂くけど。」
質問するように言って見ると、千鶴は『私はいいです』と微笑みながら首を振った。
素直だが、聡明な子だと理解すると、もう少し話してみたいと言う興味が湧いてくる。
貴女「君、女の子だよね？
それに東言葉と言う事は江戸辺りの出身。
君こそ、何しに京へ来たの？」
そう問うてみると千鶴は迷いを宿しながら目を泳がせた。
千里眼を使えば探る事も出来る。
だが、何か訳ありなのだろうと悟ったAは探ると言う無粋な真似はやめておいた。
貴女「無理して言わなくてもいいよ。
けど、私は傭兵だから契約や交換は重んじる。
君が教えてくれたら、それに見合った情報は教えてあげる。」
そう言うと千鶴は顔を上げた。
千鶴「私は・・」
決意した表情で唇を動かすが、その瞬間部屋の襖が横に流れる。
沖田「君の処遇が決まったよ、鬼殺しさん。」
そこに立っていた沖田は冷たい双眸でAを見下ろしながら、
沖田「さっさと来てくれないかな？」
と、威圧的な言葉でAを促した。
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岬鬼(プロフ) - シープJrさん» シープJrさん＞いえ、そう質問してくださると私も勉強になります！ありがとうございます！ (2015年3月28日 17時) (
レス) id: 2c654a1a4c (このIDを非表示/違反報告)
シープJr(プロフ) - 岬鬼さん» いえ、こちらこそ間違えてすみません！！(>_<) (2015年3月28日 9時) (レス) id: 1811e5b73e (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - シープJrさん» シープJrさん＞はじめまして、コメントありがとうございます。 いえ、主人公は女の子になります。男装している設定なんですが、わかりにくくて申し訳ありません！ (2015年3月28日 5時) (レス) id: 2c654a1a4c (このIDを非表示/違反報告)
シープJr(プロフ) - 質問なんですが、夢主は男ですよね？ (2015年3月28日 0時) (レス) id: 1811e5b73e (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - ☆晴華☆さん» ☆晴華☆＞それと、映画があんまり好きじゃないかな汗 大音量で聞くのがちょっと苦手(~_~;) (2013年8月24日 7時) (レス) id: 37539a4d10 (このIDを非表示/違反報告)
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