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いちごオレ44 ページ47

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私は、おそ松くんと手を繋がないといけない使命がある。


ここで一つ疑問だ。どのタイミングで繋げれば良いのだろうか。


女の子の方から手を繋ぐという設定にされているので、

やっぱり私から…なのかな。


しかも自然に繋がなければならない(台本に斜線まで引いて書いてあった)。


そんな大役、思っただけでもクラクラきてしまう。


当のおそ松くんは、レンズの奥でスマホを眺めていた。


赤色のストーンがはめられた小さなピアスが耳元でキラキラと輝く。


今のおそ松くんは、何をおもっているのか

どういう感情なのか一切分からない。

だからこそか、歯痒い思いへと変わっていく。


目線はついつい、おそ松くんの手元へこんなに大きな手を重ねたら

暖かいのだろうな。

歯痒いのに身体がポカポカとしてきて、心臓がきゅっとなった。


「あの、おそ松くん。」


私が呼ぶと、何?と耳元を寄せた。


「えっと…。クレープ食べません?小腹が空いちゃって。」


「ほら、デートっぽいじゃないですか。」

差し出した耳元に口許を近付けて私は出来るだけ、妖しい笑顔を作る。

小腹が空いたなんて嘘。

無償に駆け引きをしたかっただけ。


自分でも思いきった行動をしたと思う。


ぱちっとおそ松くんとコンタクトすると意外にも、距離が近かったので

引いたのは私なのに恥ずかしくなってきた。


「何、顔真っ赤にしてんの。」


クスッと、おそ松くんに顔を覗かれてケラケラと笑われる。

自分ではどうにでもできない顔の近さと、おそ松くんのストレート過ぎる言葉で

一層顔が真っ赤になった。




.



パシャ



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そのとき、異様にカメラの切る音が木霊したのは言うまでもない。


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設定タグ:おそ松さん , 松野おそ松 , 学生松   
作品ジャンル:恋愛
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MERORON - うへあさん» ご指摘ありがとうございます。脱字が多くて…。修正いたしました。 (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - どりーさん» レス遅くてごめんなさい!そろそろ頑張って、完結させようと思っています。最後までよろしくお願いします! (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
うへあ - 16は、関節キスじゃなくて間接キスだと思います (2018年12月3日 21時) (レス) id: d83e57132d (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - あぁぁああ!!!コレ神作過ぎませんか!?キュンキュンが止まらないです!!! (2018年7月10日 19時) (レス) id: f196981f30 (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - おそ松がーるさん» いやいや、こちらこそ!お召し上がりありがとうございます( ̄ー ̄ゞ−☆ (2018年5月15日 14時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MERORON | 作成日時:2018年3月13日 21時

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