React of the Queen. IV【あんスタ】

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「お姉さま」




そう声をかければ、Aは顔を上げ、普段通りの笑みを見せた。




「司


どう？手応えは」



「鳴上先輩は流石ですね

我先にとfunの方々にappealをして、自ら″女王″と豪語する意味もわかるような気がします」




「そうだね」





私達の色に輝くstageをじっと見て。

貴女はここに居ることができて、幸せだろうか？




「…」



「…、司？大丈夫？疲れた？」




少し黙るだけで、声をかけてくれる。

少し様子がおかしいだけで、気付いてくれる。





「…いえ


Knightsで居られることへの誇りと、幸せを噛み締めていました」





愛しい貴女。



あの方が言う事が本当で、この世界が何度でも繰り返していたと仮定しよう。

だが、私には変わりないと思う。





「お姉さま、私は貴女を愛しています

尊敬しています、憧れています」





どんな世界でも私はKnightsで、彼女はKnightsの女王である。


どんな世界でも、私は彼女を愛し、尊敬し

彼女に憧れ、忠誠を誓う。





「急に、どうしたの？


…恥ずかしいな、何だか」





寂しそうに笑う貴女を、見捨てられない。


貴女が密かに流す涙を、消してあげたい。





「愛している、というのは

先輩として、Knightsの女王として
勿論、女性として


お姉さまを愛している、という意味です」





先輩方の様に、然り気無く気遣うような紳士なやり方は、未熟な私にはできない。


だから、真正面から。







「…お姉さま、これから言うことは独り言です


聞き流してくださいまし」






貴女は私達を本当に愛してくださっているから、

だから。







「…記憶がなくたって
あなたがいれば、戦う理由になります」




「……記憶、？」





小道具の剣を何気なく抜いて、その刃を撫でた。


座っていたAが、ぎょっとして立ち上がる。





「…え、司！怪我する…！」





Knightsで使う小道具は、realityに拘っている。


刃に映る彼女や、自分の姿。


Psylliumが反射して僅かに光る、剣の切っ先。





「…望まれていなくとも
私は喜んで、あなたの為に剣を抜きましょう」





振りかざすわけでもなく、ただ、目の前に


私と、彼女の間に剣は聳えた。





美しいPsylliumを映し、ただひたすらに輝いた。






「…司が勝ったら


…楽しみにしていますよ、お姉さま」






mantleを翻し、小さく笑って。


私はstage上で、その剣を振りかざした。






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