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〜29松目〜 ページ32

『あっ・・・え、と・・・』


昨日のことがフラッシュバックして上手く言葉にならない


私の口から出るのはもごもごとした言葉ばかり




早く、何か言わなきゃ

なんでかわかんないけど、咄嗟にそう思った


とにかく、謝らなきゃ




ごめんなさいって、頭下げなきゃ








お「・・・・・・な『ごっ、ごめんなさいっ・・・!!!』・・・は?」







明らかに不機嫌そうなおそ松さんの声が頭上から聞こえる








どうしよう

また、怒らせちゃった



『ごっ、ごめんなさいごめんなさい・・・!!』





頭を深く深く下げて謝罪する

お「・・・おい、A・・・・・・」







おそ松さんがボソッとと私の名前を呼んで、私に手を伸ばしてきた




怖いっ・・・









咄嗟にそう思ってしまった私は、即座に体を強ばらせる


その時、体がビクって震えて、おそ松さんが私に手を伸ばすのをやめた







嗚呼

ごめんなさい






私は、所詮こんな奴なんだ

幾ら、あんな決断が出せたって、私は私





それは変えられない事実






しーん、と静まり返ったその場の空気







『あっ・・・、ごめんなさいっ・・・!!そっ、その・・・・・・さっ、さよならっ・・・!!!』








また深く頭を下げてその場から走り去る







後ろから、可愛らしい声と、元気な声が聞こえてきたけど

そんな事気に出来る余裕なんてなくて






ただただ前だけ向いて、家まで走った









トド「あーん!A行っちゃったぁー・・・」


しょんぼり、と言ったように残念そうに言うトド松






十「でも、どーしたんだろーー??A、変だった!!」





皆、口々に言う中、おそ松兄さんは黙ったまま、自分の手を見つめていた






チョ「どうしたの、兄さん」





僕が聞くと、おそ松兄さんはボソボソっと話し出した







お「・・・・・・・・・て、・・・んだ・・・・・・」


その言葉は途切れ途切れで、横で騒いでいるこいつらのせいで上手く聞き取れない






チョ「ごめん、もっかい言って」

僕がそう言うと、おそ松兄さんは







お「あいつ・・・俺の手に、震えてた




ビクっ、て・・・体を強ばらせて









俺、やっぱり無理だろ・・・

今更、仲良くなるなんて・・・そんな調子のいいこと出来ねぇって・・・っ」




そう、苦しそうに言う兄さん

僕はただ、黙って酒を飲むことしか出来なかった

〜30松目〜→←アンケート結果とその後の展開について



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偶数LOVE!(心々) - 感動しました、、 筋肉、天使ですね。はい。最近十四松も好きなんですよ。(元、数字推し)続編読んできます。 (2019年8月25日 5時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
- 感動しました!すっごく泣きました!これからも応援してます! (2019年7月15日 1時) (レス) id: 94ed33be30 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - マ、マフラーはどうなったのでしょう? (2017年8月12日 15時) (レス) id: 26f7e5e552 (このIDを非表示/違反報告)
あびこ - すっごい泣いてしまいました。私、感動的な話は大好きです。これからもがんばってください。 (2017年3月21日 22時) (レス) id: 6a901cb49c (このIDを非表示/違反報告)
明夢 - 泣けますねー (2017年2月13日 8時) (レス) id: b96a7a91d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞希 | 作成日時:2016年4月1日 13時

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