実は土方十四郎の妹です。

副長の妹 ページ4

やっぱり驚かれた。

まぁ、そりゃ驚くか。なんせ、あの副長の妹だし。

…兄さんも驚くかな…。

それとも、忘れてるかな？

私のことなんて…。

兄さんとは母親が違う。

でも、父親が同じだから見た目はとても似てる。

…少し…怖いな…。

Aは、驚きを隠せない山崎の後ろに付いてく。

この人地味だなぁ…。性格は優しいしいいけど。

あ、いま掲示板らしきものに名前が書いてあった。

意外と優秀なんだ。この人。地味なのに。

でも、嫌いじゃない。むしろ好きな方。

優しい人は大好き。

意地悪な人は嫌い。

耐えるのは嫌だ。

だから、強くなった。

兄さんは鬼なんかじゃない。

私にとっては。

優しい人だ。

だから…会いたい。

山崎)副長、入ってもいいですか？お客様です。

土方)客だぁ？めんどくさいな。誰だよ。

A｢お久しぶりです。兄さん。｣

遂に…あってしまった。

反応が…ない。

怖い。忘れられてるかもしれない事が。

怖い。たまらなく怖い。

土方)Aか…？

！！！

覚えていてくれた。

忘れてくれなかった。

嬉しい。嬉しい！

A｢そうです。Aです。｣

土方)久しぶりだな…。(ニコ)

顔に何かがつたった。

何これ、しょっぱい…。

土方)！！どうしたんだよ！

山崎)Aちゃん、大丈夫？？

涙が出てきた。ホッとして。

嬉しくて。嬉しすぎて。

A｢ぐ…ぐす…な、何でもないです…｣

A｢ただ…嬉しくて…やっと…あえて…｣

土方)…フッ。(ニコッと笑い頭を撫ぜる)

土方)ごめんな。急に家をでて。

A｢兄さんは本当に馬鹿だよ｣




会ってよかった。

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