23話 異変 ページ30
物語は変わり始めていた。
カ｢ねぇ！そこの君！｣
『欺く』がAに笑顔で近づく。
こいつ…馬鹿みたいに能力を常時発動させている。
案の定、Aは怯えて俺の後ろに隠れた。
｢く、くろは…｣
俺はAの頭を軽く撫で、『欺く』を睨みつける。
マ｢ひっ…！｣
女王が怯えているが、そんなことはどうでもいい。
他の奴らは警戒したようにこちらの様子を窺っている。
ここで、こいつらとAを接触させるわけにはいかない。
『隠す』がAの方に手を伸ばす。
キ｢お前、さっき目が…｣
俺はその手を乱暴に払いのける。
ク｢Aに触れるな。行くぞA。｣
俺はAの手を引いて、その場を去ろうとした。
カ｢あっ、待ってってば〜｣
『欺く』が追ってきている。
｢くっクロハっ…！｣
ク｢あ…わりぃ…｣
俺は棚の影に隠れ、Aの息が整うのを待つ。
幸いメカクシ団は追って来てはいなかった。
ク｢大丈夫か？｣
｢う、うん…｣
Aはなぜか俺と目を合わせようとしなかった。
ク｢…A？｣
｢え？ど、どうしたの？｣
…やっぱり目は合わせてくれない。
もしかして…
ク｢怯えさせちまったか？｣
あのとき俺はAには見せた事のない表情で、あいつらを威嚇していたからな…
｢ち、ちょっとだけ…｣
ク｢わりぃ｣
そう言ってAを抱きしめてやる。
Aは安心したように目を閉じる。
Aに悪いことしちまったな。
あいつらのせいだ。
｢クロハー？｣
ク｢ん？｣
｢呼んでみただけーっ｣
Aは笑顔でそういった。
ク｢はっ、なんだよそれｗ｣
｢えへへ｣
そんな会話をしていると。
突如、銃声がなった。
そういやこんなこともあったな…
たしか人質は『奪う』の兄貴か。
ちょうどいい。今のうちにここから出るか。
｢クロハっ！今の音、なに？｣
Aはすでに涙目だった。
ク｢…Aは気にしなくていい。ほら、おいで？｣
そういって手を広げるとAは素直にこちらに近づく。
俺はそのままAを姫抱きにし、コンピューターを一時的にハッキングしてデパートから脱出した。
続く (更新停止中)
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九尾 - 夢主天使ですね！それにクロハ！イケメンです！更新停止しないで下さい！この小説とても面白いです！！ (2017年7月7日 21時) (
レス) id: abe237d9e6 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - この小説面白かったです！更新停止しないでください~！！！ (2016年5月1日 21時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
鎖 - 先が凄く楽しみです!!イケメンイケメンなクロハ君がヤバいですね^^ (2015年10月12日 4時) (レス) id: ab3c1c371d (このIDを非表示/違反報告)
kureha(プロフ) - シノさん» そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！！ (2015年10月4日 16時) (レス) id: aaefcf074c (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - すごく面白いです！更新待ってます！ (2015年10月4日 16時) (レス) id: 2817a975f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kureha | 作成日時：2015年8月25日 2時
