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あぁ、全くもって気に食わない。どうしてあの男はなんでもできてしまうのだろう。
しかし残念ながら僕は、彼女が幸せならなんでもいいと言えるようにできている。だが、それでも文句は言おう。こんな場所に2人まとめて入れて、更に愛を深めさせてどうしようというのだ。あまりに想定が甘いぞ、外のやつら。
まぁ当然ながら刀である僕の文句が外界に届くはずもなく、これらは単なる独り言と化しているのだが。
「ここは......」
最近はあいつとイチャついてばかりでAが構ってくれないので久しぶりに聞く他人の声に驚いた。そもそも、基本的に精神世界に他人は干渉できないはずだ。声の方を見ると、一面の花畑には1人の少年が立っていた。
「マジかぁ......」
見覚えは、あると言えばある。ないと言えばない。なんにせよ見当はついている。あれは、きっとあの男の刀だ。
もしかして、無意識に願ってしまったのか。それとも崩玉を通じて移動でもできるのか。疑問は尽きない。思わずため息をついたが、退屈よりはずっとましだ。
「少年」
大声で叫ぶと、彼が遠目でも微笑んだのがわかった。一見温厚に見えるそれは、恐ろしい程にあいつにそっくりだ。そう言えば、あの男の刀も幻術の類だったか。近づけば近づくほどそれは確信めいていく。
「はじめまして。ようこそ、僕らの世界へ、とでも言えばいいかなぁ。えっと......」
「はじめまして。僕は鏡花水月です」
「あぁ、僕は風蘭。言わずもがなAの斬魄刀だよ」
初対面だがどうにもそんな気はしない。互いの主の付き合いが長いからなのか、それこそ文字通りの繋がりがあるからなのか。それは分からない。
唯一、明確なのは、僕たちは似た
それは相手も感じているようで、取り繕うような気配は一切ない。そもそも、こんな場所にいる時点でそんなものは持ち合わせていないだろう。
「あなたは、彼女とは随分違うんですね。それとも、幻術でそう見せてるんでしょうか？」
「まさかぁ、僕は素でこれだよ。あの子がもうひとりいたって倍不幸になるだけだからね。そう言う君は、あの男によく似てる」
そう言うと鏡花水月は、やっぱり気味悪く思うくらいにあの男にそっくりな顔で笑った。
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みるきー(プロフ) - はわー！！！毎日更新の通知が来るのを楽しみにしてます！！ (2021年5月9日 17時) (
レス) id: 3af3c93a7d (このIDを非表示/違反報告)
みるきー(プロフ) - とても素敵すぎて何度か最初から読み直してしまいます。更新が楽しみすぎです！ (2021年4月30日 10時) (レス) id: 3af3c93a7d (このIDを非表示/違反報告)
K2AYEのY(プロフ) - うん……藍染格好いいね……声がいい……でも白哉も声がいい……うーん選べない……( ；∀；) (2021年4月19日 22時) (レス) id: 27ffa47357 (このIDを非表示/違反報告)
K2AYEのY(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁー！！！続きが気になる！！！！！更新頑張ってください！！！！！！！！！！！ (2021年4月1日 17時) (レス) id: 27ffa47357 (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶々 | 作成日時：2020年3月26日 2時
