224話 ページ28
しーん、と静まり返った1軍だけの体育館。
気を抜いたら、涙が流れてしまいそうで
だからさよならの日は好きじゃない
わたしが口を開こうとしたら、黄瀬くんが口を開いた
「先輩、俺…。」
私たちの前にはお世話になった8人の三年生。
黄瀬くんは少し前に出ながら、先輩達へ思いを連ねた
「…中学にいた頃は、チームプレイなんて足引っ張るだけだって思ったんス。…でも先輩方が俺に、チームプレイはかけ算って教えてくれて、世界が変わりました」
下を向いていた黄瀬くんが顔を上げた
誰よりも泣いてボロボロの顔に私も思わず笑みが溢れた
「今は、一人で勝っても意味ねぇッス…、先輩達のバスケが俺を変えました…っ、」
まだボロボロと泣く黄瀬くんを笠松先輩が思わず抱きしめて、「お前そんなに泣いたら、モデル顔が台無しだぞ」と背中を叩いた
「黄瀬、俺はお前が大嫌いだった」
そう口を開いたのは森山先輩
「カッコよくてなんでもできるスーパーボーイ。おまけにその人の良さ。そんなお前に頼られて、信頼されて、今はお前なしのチームなんて考えられない。」
笠松先輩に抱きしめられながら、森山先輩の言葉にまた泣き始めた黄瀬くん
「今は本当に、信頼してる。この部活をこれからも担っていくおまえに期待しているぞ」
…森山先輩、、。
「そうだぞ、黄瀬。」
と最後に話し始めたのは小堀先輩だった
「…黄瀬、と、白河だな。」
突然のわたしの名前にバッと小堀先輩を見た
「…おまえら見てると、俺らが付き合ったばっかの頃を思い出すんだよな。…黄瀬がまだ部活入りたての頃はな、ほんとに強くて、チームプレイのチの字もなくてな、俺らもとんでもないのが来ちまったと思ったよ」
涙を溜めた目が、優しく笑う
「でも、黄瀬の中の弱さに気づいて、黄瀬を変えてくれたのは白河だと思うんだ」
わたし…？？
先輩の言葉が、胸に響いた
「おまえらにはまだ2年ある。海常を日本一にしてほしい。頼んだぞ。」
先輩の言葉に、黄瀬くんが弱々しく返事をした。
先輩達へ寄せ書きと花束を渡して、泣きながら抱き合って、
「これで今日の部活を終わる！！」
大きく大きく挨拶をした。
「「ありがとうございましたっ！！！！！」」
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葵 - 私は三推しの青峰を友達に奪われましたまじで最悪なんですよ？ (2021年12月19日 12時) (
レス) @page32 id: a5167809cb (このIDを非表示/違反報告)
葵 - ( ノД`)…大輝が桃井と嫌だ( ノД`)…青桃嫌だ( ノД`)… (2021年9月2日 12時) (レス) id: 0028bf96c7 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - Mさん» ありがとうございます(´；ω；`) (2020年11月3日 9時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
M - 更新待ってます！！！頑張ってください。大好きです(*´∀｀*) (2020年11月2日 20時) (レス) id: af70b25253 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 沢さん» ありがとうございます！これからも全然続いていくのでぜひぜひお読みいただけると嬉しいです！ (2020年11月1日 20時) (レス) id: 20e8fe3349 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年10月30日 21時
