【stpr】マフィン焼いたら家燃えた 2

マフィン70 ページ25

こ「そーいやさ、Aは莉犬くんへの誕生日プレゼント何にするか決めた？」

先ほどの攻撃がかなり堪えたので少し離れた場所で寝転がりながら問いかける

そうするとAは嬉しそうに部屋まで駆けていく

あ、もう決まってたんだ

のほん、とそんなことを思いつつスマホに手を伸ばそうとするとすぐに降りてきたのでやめる

こ「見してみして」

『もち！』

少しだけ首をかしげながら言うと快諾してくれた

誇らしげに先輩が見せてきたのは

『テッテレーン、なんでも券！』

縦5ｃｍ横8cmと、ご丁寧に黄金比にそろえられた先輩お手製のなんでも券だった

少し手に取って眺めてみると神奈川沖浪裏の絵が裏面に綺麗に描いてある

表面もAが色んなフォントやデザインを考えて選び抜かれたものらしい

かなり凝ったなんでも券だ

だから妙に誇らしげなのだろうか

確かに何でも、ならそのあとでほしいものを買ってもらうとかもできるし一番実用的かもしれない

妙に深読みしつつ凄いね、と頭をなでると目を細めて笑う

『へへ、でしょでしょ！』

こ「うん、すごい」

『くるしゅうない』

誕生日プレゼント・・・僕の時もなんでも券にしてほしいな、なんて

どこからかたぴちゃんを抱き寄せてきてドヤ顔を決めているAを見ながらそう思った






こ「ちなみに僕の誕生日プレゼントって何になる予定なの？」

『んー、肩たたき券かな』

こ「僕の誕生日は母の日か何か？？」

『それが嫌なら家事代行券』

こ「ごめん、僕が悪かった。悪かったからそれだけはやめて」

『あの、私もむやみやたらに燃やしてるわけじゃないからね？』

こ「じゃああのマフィンは何？」

『突然変異』

こ「突然変異？」

『突然変異』





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神奈川沖浪裏の名前が思い出せなくて「波がすごい昔の絵」でググったら普通に出てきてビビってます、作者です

ダメ人間のほうでも記載しましたが誕生日編を掛け持ち全部で書くと過労死で本気で死ぬので、誕生日編は掛け持ちのどれか一つで更新することになりました
どの子で書くかは時と場合により変わりますがご理解のほどよろしくお願いいたしますorz

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