Murder time!!!!!【UndertaleAU】 (ページ27)

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One body ページ27

InkSans side

どくん、と鼓動が大きく鳴った。
………？なんだろう、嫌な予感がする。

俺はエピックの一件のあと、ガスターに呼び出されるまでしばらく色んなAUを転々としていた。
ガスターが「終わった」なんて抽象的な連絡をくれたのがついさっきの話。

それで、ガスターのいるこの研究所(表向きはそう名付けられているが、ガスターのためにインクが作ったAUをそのまま研究所として扱っている)に戻ってきたわけなんだけど。

「肝心のガスターはどこにいるのやら…。」
小さなため息とともにそんな疑問が口から漏れた。

＿＿＿どくん。
また、鼓動が大きくなる。
悪い予感がすぐそこに迫ってくる気がした。

「……………、ッ！？」

体の中からなにかがせり上がってくる気持ち悪さで反射的に口を抑える。
びちゃりと音を立てて口からなにかが流れ出た。

赤い、インク。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿否、血か。

それとともにとてつもない目眩が俺を襲った。
その場に立っているのが精一杯になる。

「こ、れは……。」

原因に心当たりはあった。

「……やむを得ない。ガスターの件は、後に回そうか…。」
絶えない目眩の中、俺はインク溜まりに飛び込んだ。

フリスクと俺の体は一心同体のようになっている。

フリスクのお陰で俺のインク瓶は絶えず満たされているし、俺のお陰でフリスクはセーブ画面内に安全に留まっていられる。
一見良い関係に見えるが、もちろんならではのデメリットなんかもある。

どちらかが欠けるとそれに共鳴してしまう、という点だ。
だからフリスクと対峙したときも、気絶させる程度の傷のみを負わせた。

フリスクの身に何が起こったのか…。
俺はインク溜まりの中でしばらく考えて、一つの結論に辿り着いた。

Kサンズ「…フ、リスク………？」
Eサンズ「ふ…っはははははっ！思った以上に順調で驚いた。あとはインクが来るのを待つだけだぜ、Bruh！」

ハイになったエピックとは対象的に、キラーの顔はとても強張っている。

Kサンズ「…おまえ、最初から……」
Eサンズ「……んん？そかそか、Bruhはニンゲンをチョンパしたことがないんだな。
なぁに、安心しろ。“トドメは俺が刺してやるから”。」

キラーは何かに打たれたかのように表情を変えた。

エピックはどんどんフリスクに近づいてゆく。
その手には紫色の骨が…………

「…………ストップ。」

空気が張り詰めた。

Eサンズ「…な、んで」
「勝手なこと、しないでくれないかな。」