8話 友 ページ8
友｢で、でかいなぁ…｣
皆さん、こんにちは
私は時間をかけてここ、京都につきました
っつっても新幹線乗って来たんやけど
でも、こんなにでかい高校ならセキュリティとかかなり強力なんじゃ…?
……あっさり入れた
やけどここ何処やろ
洛山高校の図書室前にて絶賛迷子中
誰かに聞く…っても、さすがは夏休み。見事に誰もおらん
いっそのこと図書室に篭ってここの本読み尽くしたろかな
｢ここで何をしているんだ?｣
友｢っ、えっ…あ、えっと…バスケ部が練習してる体育館ってどこにあるか知ってます、か?｣
｢それなら僕も今から行く。ついてきてくれ｣
友｢あ、ありがとう…ございます
あ。私、葉山友っていいます｣
｢葉山…?あぁ、君が小太郎の言っていたいとこか…｣
友｢え。小太郎、私のこと話してたんですか?｣
｢あぁ。『いとこが部活の手伝いに来る』と言っていた
自己紹介が遅れたな。僕は赤司征十郎だ｣
友｢よろしくお願いします｣
いきなりこんなこと思うのは失礼かもしれんけど…
赤司…さん?のオーラ…っつか威圧感が!!
これ、逆らったらあかんタイプのオーラや…
そんなこんなで体育館到着――
赤司｢遅れてすまない｣
｢あら征ちゃん、遅かったわね。
って、後ろの子は…?もしかして、小太郎の言ってたいとこの子?｣
赤司｢あぁ、そうだ。友、早速だが自己紹介をしてくれ｣
友｢葉山友です。苗字の通り小太郎のいとこです。
…あ、12歳で中1です｣
葉山｢友何で赤司と一緒なの?｣
友｢…色々とあってん｣
間違っても小太郎に「迷子になった」とは言われへん…恥ずかしすぎる
葉山｢へぇ〜…」
友｢とりあえず、そっちも自己紹介してもらっていいですか?
呼び方に困るので…｣
赤司｢そうだな。玲央から自己紹介してくれ」
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