サファイアは苦手のようだ ページ46
「…キティ、他に何か特徴は無いのか？」
カラ松は更に彼女に詳しい説明を求めた。
少しカッコ悪いとは思ったが、何より彼女を喜ばせる為だ。
Aは少しの間「うーーん…」と考えていたが、彼女自身も説明が難しいものらしい。
となるとこのテーマパーク特有のアトラクションだろうかと考えたカラ松が再びマップに視線を戻した直後
彼女は1つ1つ言葉を探りながらカラ松に説明してくれた。
「うんと〜、電車みたいな線路があって〜」
「線路がある…」
「長くって〜」
「長い…？」
「すっごく速くて楽しそうなヤツ！」
「すっごく速い…」
そこまで聞いて、カラ松はなんとなくそのアトラクションに察しがついてしまっていた。
まさかと思いカラ松はマップを彼女に見せながらあるアトラクションの所を指差した。
「もしかして…こ」
「うん、そう！それ！」
これか？と聞く前に彼女はﾌﾞﾝﾌﾞﾝと首を縦に振って、嬉しそうに微笑んだ。
だがカラ松はまるで彼女の笑顔に比例するように顔を真っ青にさせて、ｺﾞｸﾘと唾を飲み込んだ。
彼女が乗りたいと言ったアトラクションは、世に言う�狎箒�系�瓩貌�る乗り物だ。
単純にいうとジェットコースターのような乗り物で、従来と違いとにかくレールがぐるぐると曲がりくねっているのが特徴だ。
彼女の言う�狃弔砲阿襪阿覘瓩呂修量召猟未蟒弔縫譟璽襪�ぐるぐると円を描くように敷かれており、他にも横バージョンや捻りの効いたレールもあり、とにかく回りまくる激しいコースだ。
おかげで従来のジェットコースターよりも酔いやすいらしく、乗車後の客の半分程は気持ち悪そうな顔色をして、中には近くのトイレに駆け込む人もいる程。
そんなアトラクションに初見で乗りたいと言うのだから、カラ松は内心冷や汗をかいた。
だが他でもない彼女が乗りたいと言っているのだから、叶えないワケにもいかず
結局カラ松は彼女と共にそのアトラクションの列に並ぶ事にした。
「ねぇ、カラ松！まだかな？まだかな？」
「そ、そうはしゃぐなキティ。まだ並んだばっかりだろう？」
このアトラクションに向かう途中で購入した、このテーマパークのマスコットを模した猫耳の付いたカチューシャを頭に装着しながら、彼女はﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝと列の先を見遣りカラ松に尋ねた。
対してカラ松は平然を装いつつも、その表情は強ばり声は若干震えていた。
どうやらカラ松はこういうアトラクションはあまり得意ではないようだ。
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＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてうれしいです…！更新頑張ります〜(*´∀｀) (2018年4月11日 1時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 面白かったです！更新お待ちしてます！ (2018年4月8日 0時) (レス) id: 9891d1bd62 (このIDを非表示/違反報告)
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