【5月】おや…？リキチの様子が… ページ30
「う、……ん…｡……ん？」
朝起きると､そこは異世界でした
なんて事は無く｡
「あ………｡ヤバイ､寝坊した……！」
昨日シャーペンの事を考えて遅くまで起きてたのが悪かったんだろう
携帯を見るとグリムからのメールが何件も
おまけにチャイムの音まで
「あああ……」
いや､嘆いてる暇はない｡幸い､急げばまだ間に合う
兄さんには悪いけど今日は自分の準備だけして出よう
お弁当はあるし大丈夫だろう
すぐに制服に着替えて一階へ降りる
母「あらっ！Aちゃん､まだ起きてなかったの？」
「あーうん｡ごめん､朝御飯いらないや」
母「そうねぇ､食べてる暇無いものね」
「兄さんにごめんって言っといて！いってきます！」
玄関の戸を開ける｡と､やっぱりグリムがいた
「あ､おはよ」
ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「テメェにしちゃ遅かったな」
「先にいっててよかったのに」
走りながらそんな会話をする
グリムは歩いているように見えるけど
「あー､間に合うかな…」
ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「遅れたらそのままサボりゃ良いだろ」
「良くないよ！今日は色々あるんだから｡あ､そうだ｡今日は先に帰ってて良いから！」
ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「何があんだよ」
「うーん…グリムの方の学校とうちの学校の友好を図る…みたいな｡その役員？ぽいの」
ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「なんだそりゃ」
「最近両校の関係が悪くなってきたからここら辺で対処しようみたいな？まだ詳しい事は聞いてないけど…そんな感じ」
ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「今更だろ」
「だよねぇ」
そう話しながらギリギリ時間内に間に合った
「じゃあね！さっきも言ったけど先帰ってて良いから！」
ｸﾞﾘﾑｼﾞｮｰ「おー」
グリムと別れ､教室に急ぐ
校内を走るなと書かれた注意書をガン無視して走る
殆ど人が居なかったから助かった
教室について椅子に座ると理吉くんが話しかけてきた
理吉「今日は遅かったね？」
「あぁうんちょっと寝坊を＿＿」
理吉「あの幼馴染みでしょ？」
「え？」
理吉「だから､今日遅れたの｡あの幼馴染みのせいなんでしょ？」
「え…いや､違うけど………」
理吉「優しいね｡庇うなんて｡でも､正直に言っていいんだよ？」
いや､庇うも何も遅れたのは自分のせいだし､逆にグリムが私のせいで遅れたと言うか…
そんな言葉はチャイムと一緒に開いた扉の音で遮られた
それにしても……何だか､一瞬理吉くんの雰囲気が変わったような……
………まぁいいか
この一件で､私の頭にはシャーペンの事なんか残ってはいなかった
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ハロルド - 理吉の様子がでんてーでんてーってポケモンが進化するかのように自分の頭の中で再生された(笑) (2019年5月19日 23時) (
レス) id: 0c915b1043 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - 杏*あんず*さんの言うように私もこういうの初めてです!面白いです!応援してます(≧∀≦) (2018年8月7日 0時) (レス) id: e81ecd9046 (このIDを非表示/違反報告)
杏*あんず*(プロフ) - これはこれで結構面白い(´ ` *)こういう系統の物は見たことがないので、新鮮で良かったです！更新、頑張ってください！ (2018年2月6日 1時) (レス) id: 0204269a3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：南国果実頭 | 作成日時：2017年6月6日 18時
