自宅訪問 ２ ページ23
貴音side
中へ入るとまず真っ先に向かったのはAの部屋だった。
前に一度、高１の時に来たことがあるので大まかな間取りは憶えている。Aは何かを感じているらしく、きょろきょろ周りを見回しながらついてきた。
そして、私達は階段を上ってすぐのところにある部屋の前で立ち止った。
「ここか？A先輩の部屋っていうのは」
「うん。間違いないよ。A、入っていい？」
「は、はい」
部屋の中は窓からの光で溢れていた。前に来た時も思ったけど、本当にこの部屋っていい場所にあるな……。
机の上にはPCと、いくつかの写真立てが置かれていた。そのうちの一つには、サクラがメカクシ団に入った日に撮った集合写真が、もう一つにはもう一つにはAの家族写真と思われるものがあった。あとは高校の時に私や遥と一緒に撮った写真や中学生の時に撮ったと思われる、セーラー服姿のAがアヤノちゃんとシンタローと映っている物、さらにはメカクシ団No.1〜No.3と一緒に写っている物もあった。
Aはそれらのうちの一枚、メカクシ団の集合写真を手に取った。
「あの、この人たちが『メカクシ団』ですか？」
「そうそう。ほら、ここにAがいて、その横にいるのが私で……」
私は順番に全員の名前言っていった。
「――で、これが……結城桜って子。能力は『目を見せる』」
「ユウキ……サクラ……？」
Aは難しい顔をしながら写真の中のサクラを見つめて、彼女の名前をポツリと呟いた。
「どこかで聞いたことがあるような……」
「どう？何か思い出せそう？」
「うーん……。……いえ、やっぱり何もわかりません……」
「そう、やっぱり駄目か……」
「あの、結城さんってどんな人なんですか？」
Aの質問に私達は戸惑った。
流石に、ここでサクラの本性を教えるわけにはいかない。下手したらAが裏切られたことの記憶だけを取り戻してしまいかねないからだ。そうなるとさらに自らの記憶を封印してしまい、自分自身のことすら思い出せなくなってしまいかねないとシンタローは言っていた。色々と憎たらしい奴だけど、まさかこんな所で嘘をついたりはしないだろう。
では、Aに何と伝えるべきか……。
「あの、榎本さん？」
「あ、ご、ごめん。えっと、サクラは……」
「……僕達にもよくわからないよ」
私が答えに困っていると、遥はAと目を合わせずに呟くように言った。
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美結(プロフ) - アヤカさん» はい！ (2015年9月13日 11時) (
レス) id: 50a0a8e162 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - 美結さん» へえ、そうなんですか。まあ、ともかく、小説、これからもよろしくお願いします！ (2015年9月12日 15時) (レス) id: b35e3a5f34 (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - アヤカさん» いえ、やってませぬ。母上がダメよとおっしゃるのでね‥‥僕は関西らへんです！ (2015年9月12日 12時) (レス) id: 50a0a8e162 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - 美結さん» 関東の某所、とでも言っておきましょう(笑)。ここじゃ怖いのでtwitterやっていらしたらそこで県だけお教えしますけど、やってますか？ (2015年9月12日 0時) (レス) id: b35e3a5f34 (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - アヤカさん» そんなことありますよん！因みに作者さんたどこに住んでらっしゃるんですか？ (2015年9月11日 11時) (レス) id: 50a0a8e162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤカ | 作成日時：2015年8月19日 1時
