１７話 「カレー。」 ページ19
私には、昔、大好きなお姉ちゃんがいた。
A「ねぇ、お姉ちゃんこれすごくない・・・？」
私の目の前にあるケーキ、ロウソクではなく、花火がささっている。
A「でも、それより」
A「・・・お姉ちゃんがこんなの作れたことがすごい。」
姉「そこかよ！！」
姉「そこはいいから！ほら、早く食べてみてよ。」
おそるおそる口に入れてみる。
A「・・・お・・・」
A「美味しい!!」
姉「でっしょ！」
満足げにニコニコ笑う、彼女は、私とは違う普通の人間だった。
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当時10歳の私。
A「誰、か、助けて・・・」
私とすれ違って行く、人。
誰も声をかけてくれない。
「ねぇ、パパ。今日、何食べに行くの？」
「うーん、ママに聞いてみよう」
「ステーキでも食べに行っちゃう？」
「ほんと！やったぁ」
A(・・・私の前で話をしないで・・・)
何も食べてなかった私は、力つき地面に座り込む。
A(死ぬ前って・・・こんな感じなんだ)
姉「ねぇ。」
姉「おーい。そこの子っ」
A「・・・誰」
姉「私？ナナコ。」
二ッと笑って、私の手を引っ張る。
A「何、誘拐・・・」
ナナコ「なっ、誘拐！アハハ、まぁそれでいいよ。」
あったかい人。
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ナナコ「ねぇ、親は？」
A「いないと思う」
ナナコ「じゃぁ、名前は？」
A「A。」
ナナコ「そっか、A。飯食べる？」
A「食べる・・・！」
ナナコ「元気でたね、いいよ!作ってあげよう」
A「何作るの？」
ナナコ「カレー。」
なんだっけカレーって。
ナナコ「ほい。できた」
A「え、作ってないじゃん・・・」
ナナコ「げっ。バレたのかよ」
私、料理苦手なの。と、頭をかきながらまた笑う。
A「うっ・・・・・・」
ナナコ「まずかった？」
A「・・・おいしい」
涙が止まらなくなっていた。
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はな(プロフ) - みーたんさん» ごめんなさい！最近更新できてなくてっ…！頑張りまぁぁぁす！ (2017年12月28日 7時) (
レス) id: b77a01789e (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - がんばってくだだぁぁぁぁぁい！ (2017年12月27日 21時) (レス) id: 17491d2162 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - チヒロさん» ほ、ほんとですか？もうちょっと頑張ってみようかな…。ありがとうございます。 (2017年8月13日 21時) (レス) id: 069061e37a (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ - 月山さん好きには、ズゴイドキドキしました。 次回も楽しみです。 (2017年8月11日 11時) (レス) id: 5ebb097e82 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ちょっと結構休んでいましたが…、再開することにしましたっ!いつも読んでくれてるかもしれない、皆さんに失礼なことに気が付いて…(´；ω；｀)だからまた読んでくださーいっ! (2017年1月8日 8時) (レス) id: 84b7221dd1 (このIDを非表示/違反報告)
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