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No.04_悲劇 ページ5

もうダメだ、とぎゅっと目を瞑ったその時



____バァァンッ


ものすごい衝突音


?「お嬢ちゃん、危なかったわねぇ。


怪我はない?」


その声とともに、派手な格好をした おばさんが現れた


トラックは 真逆の方向にぶっ飛んでいる



「だ…れ?」


震える声を無理やり出して、質問する



?「ダメねぇ、お嬢ちゃん。

人に尋ねる時は、普通 自分から名乗るものよ。

私は マダム。」


ふふっと微笑む女の人


「城ヶ崎……A。」


蚊の鳴くような声で 呟いた


マダム「お嬢ちゃん、お父さんとお母さん居ないみたいねぇ。かわいそうに。


ねぇ、

私が 貴女のママになってあげるわ。」



そう、これが私とマダムの出会い






マダム「澄んだ綺麗な瞳に、透き通るような白い肌。

金色でさらさらな髪。ぱっちりお目めで 綺麗な唇。

お人形さんのような貴女が ママは好きよ」


私は ママのもとで スクラッパーとして 仕事をした

そこで与えられた名前は “恋ーレンー”




ママのために。


いい子で居なきゃ。




ある日、ママは



マダム「ママは 恋ちゃんが大好きよ。 恋ちゃんは ママの大切な娘だもの。

でも、ママ、自分の娘が人間なのは 嫌なのよねぇ。

そうだ♪ 恋ちゃんを喰種にすれば、

私たち本当の親子よ♡」




ママ?




何を言っているの?



何をするつもり?




やめて____。




マダム「あらあら、恋ちゃん?いい子で居なきゃだめよ?」


ママは、私に1日も欠かさず、

薬を飲まし、

注射を打った


私は 苦痛に身もだえし、恐怖で表情をゆがめ、

苦しみに痛みに絶叫する


そして、いつも通り客を楽しませる スクラッパーの仕事も欠かさず行った



こんな毎日に いつの間にか、


私には


“痛み”がわからなくなってしまった



そうやって、13年が過ぎた





マダム「恋ちゃん、いい子ねぇ。ほんっと いい子♡

喰種にして良かったわぁ。」



「はい、ママ。 私、今日 いい子でしたか?」





そんなある日、たくさんの白鳩がここに訪れたのは_____




血と死体であふれかえっている



私は、捕まらないように ただ ひたすら走り続けた





____ドンっ




懐かしい香り。


?「「A!?」」


なぜ、私の名前を知っているのだろう。


ぶつかった相手を不審に見ると




「ウタさん…?四方さん…?」




名前を呼んだ瞬間、



私は2人に 抱きしめられた

No.05_再会→←No.03_暗闇



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ルイ - 続きが気になりますーー!! 更新頑張ってください! (2017年4月5日 23時) (レス) id: 53cd8612df (このIDを非表示/違反報告)
6月ラビット - すごく続きが気になります!更新まってます (2016年10月19日 15時) (レス) id: 2667482819 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:eve | 作成日時:2016年1月16日 23時

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