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No.05_再会 ページ6

ウタ「A…だよね…?僕のこと、覚えてる?

あの時、もっと早く行ってれば…ごめん、A…。」



嗚呼

もちろん、覚えてる

忘れるはずが ないじゃない

貴方達の事は、私の心に 憎しみとなって残っていたもの____


今から13年前のあの日から

この13年間ずっと_____



四方「今更 許してもらおうなどとは思っていない…ただ、今は謝りたい…。

すまない、A…………。」



2人は、私を抱きしめる腕に力を入れて謝る



今更 なんなの?

謝れば すむとでも?

馬鹿馬鹿しい。

冗談も ほどほどにしてほしいものだわ。



私は 2人を思いっきり突き飛ばした

驚きと悲しみの色を瞳にたたえる2人



「…っざけんな!!!!

…今更 のこのこ出て来て謝る?馬鹿じゃないの?





ならさ、









…………お父さんとお母さんを返してよ。」




無表情で問いかける私。

うつむく2人を見据えてから 空を仰ぎ見る。



黒く暗い漆黒の夜空____

夜の闇が完全な闇にならないように、

お月様が1人ぼっちに ならないように、

淡く、優しく照らす数多の星____





ねぇ、教えてよ

なんで お父さんとお母さんが殺されなきゃいけなかったの?



ねぇ、答えてよ

どうして罪もない人々が、殺されなきゃいけないの?



ねぇ、私は

どう正しく清く生きればいいの?



ねぇ、応えて








“この世界は 間違っている”






誰が当ってて、誰が間違っているのか。


誰が歪めてるのか。


私は、潤んでゆく瞳を瞬いて、うつむいた








ウタ「A…」




やめて。

馴れ馴れしく呼ばないで。

誰も信じれない。

信じたくない。

私利私欲にまみれ、極悪非道の奴らばかり。




どうせ、裏切られるだけなら

最初から 仲良くなんかしなくていい。

友達“ごっこ”なんか必要ない。


冷たく冷めた瞳で 彼らを見据える


「Aじゃない…………




今は




…………“恋”ですよ?」





私は すばやく右眼を赫眼に切り替える



ウタ「隻眼…?!

A、なぜ喰種なんかに…………!?」



「なんでかってー?






…………誰のせいだと思ってんの?」




私は 昔とは違う。

変わったことを証明してあげる。

もう、Aじゃないの。

今は、恋_____。





四方「目を覚ませ!!A!!」



「とっくに覚めてるよ。

そこ どけよ。邪魔。」



月や星の光のもと、

お互いの赫子が 怪しく浮かび上がる___

No.06_変化→←No.04_悲劇



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ルイ - 続きが気になりますーー!! 更新頑張ってください! (2017年4月5日 23時) (レス) id: 53cd8612df (このIDを非表示/違反報告)
6月ラビット - すごく続きが気になります!更新まってます (2016年10月19日 15時) (レス) id: 2667482819 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:eve | 作成日時:2016年1月16日 23時

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