人類最強には血の繋がっていない兄が居るらしく… (ページ28)

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Aside

エルヴィンが『Aは、大切な親友なので……』と言った直後かなり歳の行った憲兵が声を荒くして発言した

憲兵「いくら親友であろうと、バケモノはバケモノ！巨人化すれば、エルヴィン！お前も、義兄弟のリヴァイも喰うに決まっている！」

俺は、その言葉に異常に反応してしまい、鎖をガシャガシャと音を立てながら反論する

貴「……俺が、リヴァイと、エルヴィンを……調査兵団の[家族]を喰う……？ふざけんな！
リヴァイを喰う訳無いだろ！？大切な弟だぞ！？エルヴィンを喰うだと！？親友だぞ！？勝手に決めつけんな！！」

鎖を引きちぎりそうな程体を動かして反論したから、手首に血が滲んでいた

ふと、憲兵が決定的な一言を放った

憲兵「おい、リヴァイ兵士長とA元兵士長は、義兄弟なんだろ……？ま、まさか、リヴァイ兵士長も巨人なんじゃ……」

リ「っ、……は？」

商会A「そ、そうだ、念のためそいつも解剖した方がいい！」

その一言にリヴァイの隣に居た、首から鍵を下げた新兵が反論する

エレ「待ってください！ぁの、巨人の俺が言ってはなんですが、リヴァイ兵長はバケモノなんかじゃありません！ ……っ、正真正銘の人間です！人類最強で、でも、怪我もするし……傷つく事もある、人間なんです！」

憲兵「黙れバケモノが！お前がなんと言おうと、バケモノはバケモノだ！リヴァイ兵士長も解剖するべきだ！」

歳の行った憲兵は言いながらリヴァイに銃口を向ける

貴「お、おい……何する気だよ」

憲兵A「構えろ……」

貴「何してんだよ！？リヴァイに当たっちまうだろうが！おいダリス、ピクミン！やめさせろよ！」

な、なんで、なんで何も答えないんだよ二人とも……なんでだよ！？

憲兵が銃の撃鉄を引く

リ「ぁ……」

エル「リヴァイ！」

エレ「へ、兵長逃げて！」

ミカ「エレン！言ってはダメ！」

エレ「なっ、離せよミカサぁ！！」

兵士「団長、下がって！」

エル「私より、リヴァイを、リヴァイを守れ！」

憲兵が銃のトリガーに指を添えた

ヤバイ

貴「リヴァイ逃げろぉ！！」

鎖に繋がれた腕を無理矢理引き、前のめりになって叫ぶ

だが、リヴァイは「ぁ、ぅ……」と声を上げるだけで動かない

まさか、足がすくんでいるのか？

トリガーに添えた指に力を込める憲兵

貴「ゃ、やめろぉぉぉおおおおおお！！！！」

パァン、と、一つの銃声が鳴り響いた