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綺羅星/3 ページ42

頭の中が真っ白になる。なんであんず先輩まで、ここに。

「もしかして待たせてしまったか?」

硬直する私に、氷鷹先輩が見当違いなことを聞いてくる。いや、5分も待ってないから、それはいいんだけど。

「あ、あんず先輩……」

思わず零してしまった名前に、遊木先輩が反応した。

「ああ、あんずちゃんもね、Aちゃんのことが気になるって、ついてきたんだ」

「それで、A。さっそくだけど、聞かせてよ」

私の座っているソファーの前に、明星先輩と氷鷹先輩、あんず先輩が腰かける。他の二人は座れないので、後ろに立っていた。あんず先輩に座らせてあげるの、良い心がけだよね。……じゃなくて!

「生徒会でも、話したよな。けど、お前はそんなことするやつじゃないだろ?俺たちに、じっくり聞かせてくれ」

やっぱり、衣更先輩は私のことを疑ってない。生徒会室で見たときも、何か言いたげな様子だったし。

「それでも、もし……ニナのことを怪我させて、いじめたっていうのが本当なら、俺たちに理由を聞かせて?二年の間でも、噂がかなり広まってる。でも、俺たちは実際みたわけじゃない」

「僕たちはAちゃんはいい子だって、おもってるから。その噂が嘘なら、全力でその出どころを調べて、助けてあげるよ。だから、本当のことを話してほしいな」

明星先輩の隣で、あんず先輩がこくりと頷いた。

「あんずも、心配しているんだ。お前のことを、妹みたいに可愛がっているからな」

無口なあんず先輩の代わりに、氷鷹先輩が言う。待って、そんなこと、言わないで。

私は、あんず先輩のためにわざとニナの標的となった。けれど、よく考えたらそれは、とんでもない事態を引き起こしてしまうかもしれないのだ。


ーあんず先輩に、嫌われる?


あんず先輩たちは、ニナの本性をしらないだろう。私たちの作戦もしらないわけだから、私が上手くこの人たちを騙せたら、私は「何も悪くないニナをいじめている悪者」になるだけ。

あんず先輩は、清らかで優しい人だから。そんな私のことなんて、大嫌いになるはずだ。


あんず先輩のことは、守りたい。けれど、あんず先輩には嫌われたくない。


そう思うと、頭の中がごちゃごちゃになってきて、ぽろぽろと涙が零れてきた。

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紅茶が凍っちゃった - 今28話なんですけど、アスターの花言葉に信じる恋っていうのがあって死ぬかと思いました… (2022年12月30日 12時) (レス) @page28 id: 4e52f11739 (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - まだ途中ですが、leaderと草食べるのところで盛大に笑ってしまいましたwww最高ですもう、アメイジングさらっと言っちゃう主人公ちゃんも面白いですwww (2017年8月14日 2時) (レス) id: 9cb245a304 (このIDを非表示/違反報告)
もっちり兎(プロフ) - チベットスナギツネで検索かけてしばらく爆笑してました。面白くて、大好きです!(この小説がです!) (2017年6月12日 22時) (レス) id: e54c16753f (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - 匿名さん» ご指摘、誠にありがとうございます。つきましては、お手数をおかけしますが改悪だと感じられる箇所をお教えいただけると変更しやすいので、お教えくださると幸いです。 (2017年6月10日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 二次創作の裏切りはキャラの改悪につながり、原作のイメージダウンとなりうる可能性があります。なので作品のパスワード保護、または改悪部分の変更、又は作品の削除をお勧めします (2017年6月10日 19時) (レス) id: 41b9136f09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめだいふくもち | 作者ホームページ:http://ない  
作成日時:2016年6月17日 0時

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