秋 ２ ページ3
自転車だったため、以外と早く着いた。
思った通り、公園はカエデやイチョウの葉で秋の色に染まっていた。
『ほら…綺麗でしょ？』
千「…あぁ。」
砂場やブランコで遊ぶ子供たち。
その横のベンチに座れば、千昭は待ってろと言って何処か行ってしまった。
数分すると自動販売機で買ったのか、飲み物を持って戻ってきた。
千「ほら。」
『ありがとう』
千昭に手渡されたのは私の好きな黄色いラベルのレモンティー。
覚えていてくれたことに嬉しくなった。
千昭は赤いラベルのストレートティーを飲んでいる。
『珍しいね、千昭が紅茶なんて』
千「ん、まぁ…ほらこうすればカエデとイチョウみてぇだろ？」
私の持つレモンティーにストレートティーを近づければ、千昭の言った通り赤と黄色でカエデとイチョウのようだった。
『本当だ！まさか…これ言うためにストレートティーにしたの？』
そう聞けば、千昭の顔はみるみるうちにカエデのように赤くなっていった。
千「はっ、…悪りぃかよ…」
そっぽを向いて顔を隠そうとしてるんだろうけど、残念ながら真っ赤に染まった耳が丸見えだ。
『悪くないよ。ありがとう』
千「…おう。」
『わがまま言ってごめんね？でも、私はこうやって二人で過ごすの好きだからさ…千昭はこーゆーの嫌い？』
するとビックリしたように目を見開く千昭。
千「あ、いや…その聞き方ズルくねぇか？」
『え？何が？』
「素かよ…嫌いじゃねぇよ。」
『じゃあ、好き？』
千「おう。」
『おう。じゃなくてちゃんと答えてー！』
すると千昭は私の頭をわしゃっと撫でながらボソッと言った。
千「悪くねぇ…好きだよ。」
『そっか、よかった！』
久々にゆっくりとしたデートができた。
============
ユノさん、リクありがとうございました！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クロ - リクエストで蓮で激甘お願いします (2019年7月15日 0時) (
レス) id: 0f76b9e003 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - こんにちは。小説ありがとうございました。リクエスト途中で止めてしまうんですか？残念です。折角熊徹の小説が読めてすごく嬉しくて面白かったのに、また何時かリクエストさせて下さい！熊徹の小説書いて貰えて本当に嬉しかったので。 (2016年8月12日 13時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
アイスクリーム - リクエストで九太と一郎彦の取り合い？的なの読みたいです (2016年8月12日 5時) (レス) id: 4fdd9234c8 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - 初めまして。リクエストってまだやってますか？もしやっていたら熊徹お相手でごく普通のクールで少々理屈っぽいヒロインの家に熊徹が来る事になり、戸惑うヒロイン。熊徹にこき使われたり、良いように扱われ、熊徹のペースに振り回される話が読みたいです。 (2016年8月1日 17時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 初めまして！前作から読ませていただいてるんですが、すごく面白くてニヤニヤ止まらないです！← そして突然なんですが、熊徹(夢主は人間)でカップル設定で甘々な話が見たいです…！！よろしくお願いします！( ^o^ )これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2016年8月1日 4時) (レス) id: 1443cc2380 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アコ
| 作成日時：2015年9月3日 14時
