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10回目 ページ10

名前を呼ばれて弾かれたように振り向く

そこにはマスクをして、紺色のキャップを深く被っている男性

でも声と雰囲気ですぐに分かってしまった



「真緒、さん…!!」



すると彼は急いで人差し指を口元に当てた

口元を隠すが遅い、慌てて周りを見るが幸いこちらを見ている人はいないようだ

安心して胸をなで下ろした、ここで彼がアイドルのことを知られたら騒ぎになるし慰謝料請求されても可笑しくない気がする

いや、そんな請求するような人ではない事は知っているが…

恐る恐る顔を上げて真緒さんの表情を見た

マスクとキャップのせいで感情は読み取りづらいが怒っているわけでは無さそうだ

むしろ



「ステージ、どうだった?」



なんだか嬉しそうな、気がする



「え、あ…」

「階段のところでAちゃん見つけてさ」



すっげぇ嬉しかった。なんてマスクを顎まで下げて笑った



「(待って……)」



アイドルの彼はとてもキラキラしていたのに

ステージから降りてもこんなに輝いているものなのか

深呼吸しようとするも息を吐くだけで吸うのを忘れかける

今すぐ言いたい、めちゃくちゃ言いたい


興奮しました。

かっこよかったです。

イケメンでした。


そんな言葉が脳裏を駆け巡る



「あ、あの…」



でも喉から上になかなか行かないその言葉



「その…」



顔が真っ赤なり、神経全てが目の前の彼へ集中する

頭の中でやかんが沸騰して音を立てているような気がしてきた



「かっこよかった…です…」



脚が震えることバレてないだろうか、いや脚どころか声も震えていた

というか見られてたと思ってもなかった

嘘でしょ、絶対気持ち悪い顔してたじゃん死にたい無理無理鬱だ鬱

真緒さんに会うならもっと可愛く化粧して来れば良かった…なんて静かに落ち込んだりもした

そんな私の考えていることは、彼はつゆ知らず

お得意のキラキラ100点満点の笑顔でとんでもないことを言い出した



「もし良かったら途中まで一緒に帰れたりする?」



本当にとんでもねぇことを言い出した

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設定タグ:あんスタ , 衣更真緒 , トリスタ   
作品ジャンル:恋愛
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彩音(プロフ) - ひ〜〜めちゃくちゃどきどききゅんきゅんしました・・・。(語彙力なくてすみません) (2022年7月26日 14時) (レス) @page49 id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
ことは - 真緒くん!梶さん!尊い! (2021年4月15日 18時) (レス) id: 1efa312b7c (このIDを非表示/違反報告)
めご(プロフ) - 空白猫さん» ありがとうございます(;_;)是非推してください〜!!評価もありがとうございます!! (2021年4月9日 23時) (レス) id: fec7c0a77e (このIDを非表示/違反報告)
空白猫 - 前半…「早くくっついて?」後半…「待ってこのカップル推せるわ」ってなりました…評価たくさん押しますね…神作だと思ったのでッ!! (2021年4月8日 11時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - 半分本気です…(笑) (2021年2月28日 20時) (レス) id: bb433bc26e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めご | 作成日時:2021年1月2日 21時

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