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21回目 ページ21

思わず壁を叩いてくれたらそっちに行く。だなんて言ったが

普通に考えてこの状況はヤバいのでは???

今日の仕事の反省会を一人でしている時、ふと考えた



「(隣の部屋で、Aちゃんが寝てるってことだよな…?)」



目の前の壁を見つめる

写真やらポスターやら貼ってある壁だが、その奥で女子高生が寝ていると言う事だ

顔が熱くなるのを必死で冷ますように手を当てた

落ち着け、衣更真緒

相手は妹の友達だ



「(つっても…どうすりゃ良いんだよ…)」



ベッドの上で頭を抱える

そんな俺に助けが来たのかのようにケータイから着信音がなった

いきなりのことに戸惑ったが、液晶画面に映し出された名前は妹だった

タイムリーすぎるだろ…と思いながら応答する



「Aはどう?」

「…とりあえずお前の部屋で寝かせた」

「そっかそか〜お兄ちゃんの部屋で寝かせたとか言ったら一生笑ってたかも」



冗談めかしてクスクスと笑う妹に、するわけねぇだろと一蹴りを入れたあと

でも、良かった。と安心した声が聞こえてきた

元々、Aちゃんを我が家に連れて帰るように言い出したのは芽衣だった

親御さんが明日まで不在なことを俺に説明してくれて、せめて体調が良くなるまで私の家で休ませたいらしかった

気持ちは分かるし、俺自身も心配だったのもあったのでそこは普通に家に連れて帰った



「もしお兄ちゃんと会えなかったらどうしようって思って、Aの鞄の中にAirPods入れといたけど杞憂だったみたいだね」

「お前なぁ…」



AirPodsにはGPS機能があるから、きっと俺とAちゃんが会えなかったら場所を伝えてくるつもりだったのだろう

友達の鞄の中にGPSを入れるのは正直どうかと思うが、万が一のことを備えてなのか

まぁ、何事もなかったので安心だから良いが



「私、部活で遅くなりそうだから一応お母さんには事情は説明しておくね」

「さんきゅ、」



じゃあ、授業戻るから後はよろしく。と一方的に通話を切られてしまった

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設定タグ:あんスタ , 衣更真緒 , トリスタ   
作品ジャンル:恋愛
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彩音(プロフ) - ひ〜〜めちゃくちゃどきどききゅんきゅんしました・・・。(語彙力なくてすみません) (2022年7月26日 14時) (レス) @page49 id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
ことは - 真緒くん!梶さん!尊い! (2021年4月15日 18時) (レス) id: 1efa312b7c (このIDを非表示/違反報告)
めご(プロフ) - 空白猫さん» ありがとうございます(;_;)是非推してください〜!!評価もありがとうございます!! (2021年4月9日 23時) (レス) id: fec7c0a77e (このIDを非表示/違反報告)
空白猫 - 前半…「早くくっついて?」後半…「待ってこのカップル推せるわ」ってなりました…評価たくさん押しますね…神作だと思ったのでッ!! (2021年4月8日 11時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - 半分本気です…(笑) (2021年2月28日 20時) (レス) id: bb433bc26e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めご | 作成日時:2021年1月2日 21時

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