221話 ページ24
「私ね、あんたのそういう所、本当に嫌い。」
そう言い放った彼女は、先までの彼女とは違っていた。いつもの、私に対して敵対心を剥き出しの、私がよく知る彼女だ。
「どうしてこんなことにななっちゃったんだろうって、まるで自分は悪くないみたいな言い方ね。こうなったのにはあんたに原因があるに決まっているでしょう。自分は悪くない、周りが悪いとでも言いたいの？」
「っ、そういうわけじゃ...」
その言葉に圧倒されて、言葉がしどろもどろになってしまう。
いや、違わない。彼女の言う通りだ。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
この言葉の裏には、確かに、私が何をしたというの、という言葉が隠れている。今までだってそうだ。みんなの前では、こうなったのは私が悪い、だなんて言いながら、どうして私が悪いのか、私の何が悪いのか、そう心のどこかで思っていた。
愛ちゃんには全てお見通しだったのだ。
「ごめん、な、さい...」
いきなりぶつけられた正論の暴力に、思わず声が震えてしまう。
「あは、またお得意の涙？いいわよね、あんたの傍には沢山の人がいて。泣けば涙を拭ってくれる誰かがいるものね。」
私にはいなかった。
彼女がそう言った瞬間、私は目を見開いた。慌てて彼女の方を見ると、愛ちゃんは、今まで見せたことのない、苦しくて、悲しい顔をしていた。
「あんたには青峰くんやさつきちゃんがいた。だけどね、私にはいなかった。誰も手を差し伸べてくれなかった。」
その言葉を聞いて、私の胸は息ができなくなる程に苦しさを覚えた。
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彗(プロフ) - さっき読みはじめて今読み切りました。号泣です。素敵な作品をありがとうございました (2020年2月23日 1時) (
レス) id: cf7fdf27c9 (このIDを非表示/違反報告)
みのもんた(プロフ) - ぁ、、あぁ( ；∀；)愛ちゃん、、、うわぁぁああ(TTTTT□TTTTT)もぅいい話すぎますよぉ！！なんかもぅすごい引き込まれました！！泣才能ありますよ！！まじで！そーゆぅアニメ見たいですほんとに。ぁあー読み終わっちゃったのがすごく残念。。これからもファイトです！ (2017年10月22日 15時) (レス) id: fd2eec93e7 (このIDを非表示/違反報告)
すふぃ - あぁ、目からポカリが、、、、 (2016年10月23日 18時) (レス) id: 38e1760aba (このIDを非表示/違反報告)
夕凪*ﾟ - すごくいい作品で一気に読んでしまいました…!!本当に感動で涙がとまりません（ ; ; ）素敵な夢をありがとうございました!!! (2016年4月3日 1時) (レス) id: ca1c6f1dc0 (このIDを非表示/違反報告)
白雷(プロフ) - すごくいい！ (2015年8月22日 11時) (レス) id: 55569623d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃瑚 | 作成日時：2014年2月28日 19時
