未来20 ページ20
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「わーごめん…！」
玄関の前で帽子を深く被った倉持くんに鍵を開けながら謝る。
「別に俺が押し掛けたのが悪いんだから堤が謝る必要ねーよ」
「でも変な目で見られたでしょ？」
良くも悪くもこのマンションは現代では珍しくご近所関係が濃厚。
よって一人暮らしである私のことも彼氏がいないことも知れ渡っていて…
「…まあ少しは」
「だよね…」
きっと好奇の目を向けられたのだろう、さっき私の顔を見てすごいほっとしたような顔をしていたし。
本当喫茶店とかで待っててくれてもよかったのに、というとそれじゃ本末転倒になる可能性だってあるだろ、となんだか意味深発言。
「ん？」
「…とりあえず入ってからだ」
聞かれたらまずい、と言われ今日来てくれたことと関係があるのかな、と思いながらドアを開ける。
「散らかってるけどどうぞ！」
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「それで、何があったの？」
なんだかそわそわしている倉持くんに紅茶(もちろんティーパック)を入れたマグカップを差し出す。
「…あぁ、そうだった」
そう言って取り出したのは一冊の雑誌。
今朝見なかったことにしたやつだった。
「…御幸くん、やっと彼女できたんだね」
ようやく出てきた言葉はそれだった。
正直、この前結構良い感じなんじゃないかって思ったけど
私だけだった。
良かった良かった、と下を向いたら泣いてしまいそうでそれを誤魔化すように精一杯笑った。
「違う、よく見てみろ」
そう言って見せられた記事には
「え、私…」
大通りを御幸くんを連れて走った姿、
バッティングセンターで振り方を教わっていた時の写真。
「なにこれ…」
「んとあいつ無神経すぎだろ」
「え、でもこれ完全なデマだしこれが私なんて誰もわかんないから大丈夫だよ！」
一人で安心しきっているとバカか、と睨まれる。
「記者は確かに一般人ならあんまり追っかけはしねーけど」
“あいつのファンはちげーからな"
「あいつの熱愛はたとえデマだとしても初めてだ。だから今までガチ恋のやつもいたと思う。
いくらバラエティで好きな人いるって言っててもそんなの右から左だ。」
だからあいつはよくてもお前は今一番危険な状況なんだよ。
「…大丈夫、」
御幸くんが危ないんじゃなかったらもうそれでよかった。
「私のことなら気にしないで」
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そら(プロフ) - 飛鳥さん» コメントありがとうございます！なんだか自己満で書いてるみたいになって読んでくださる方いらっしゃらないと思っていたので本当に嬉しいです…！ありがとうございます…！どうぞこれからもよろしくお願いします…！ (2021年4月11日 7時) (
レス) id: 9a87854bbf (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 数日前に心臓ぶち抜かれてからほんとにめちゃくちゃニヤニヤしながら読んでます。もっと早くに出会いたかった…！！一途ちゃんな2人がとにかく可愛いです！これからの更新も楽しみにしてます！ (2021年4月10日 22時) (レス) id: ab8ef807f5 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 恭也さん» コメントありがとうございます！完全に疎かにしてしまってすみません…！まだ完結してないのでどうぞよろしくお願いします！ (2021年3月31日 21時) (レス) id: f09e6ca6e5 (このIDを非表示/違反報告)
恭也 - あの、この作品は完結しちゃったんですか?まだなら、良ければ続きが読みたいです! (2021年3月31日 1時) (レス) id: d15eb96a1c (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - はろ。さん» 返信大変遅くなってしまってすみません…！最近うらつくのダイヤのA人口密度が少なくなっていて寂しいのでコメント本当嬉しいです！なんとか完結頑張ります笑 (2021年3月11日 20時) (レス) id: 990313c1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2019年6月30日 20時
