新団員は男と勘違いされています！【カゲプロ】 (ページ16)

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思い出せないセトside ページ16

あ「幸助ー！バイトお疲れ様！」

セ「あ、姉ちゃん！」

相変わらず赤マフラーが似合ってるっす！でもいつ外すんっすかね？

あ「身長大きくなったねー！私よりも大きいや！」

セ「そりゃあ、そうっすよ！」

久しぶりに姉ちゃんと会話して楽しいっす！楽しいけど…

何かを忘れてる気がするっす…。

大切な何か…。きっとこのメカクシ団の事。

あ「怖い顔してどうしたの？」

セ「怖い顔！？」

あ「怖かったw」

姉ちゃんに言われるなんてショックっす…。もう考え事は止めよう。

あ「つぼみがご飯だから来てだって！」

セ「分かったっす！」

あ「あと―――…。」

セ「？」

あ「ううん！何でもない！」

姉ちゃんが一瞬だけど、物凄く悲しそうな顔をした。

でも能力はあまり使いたくないし…。

セ「そうっすか！じゃあキドの所に行くっす！」

今はこのままでいいっすかね…。

あ「うん！」

何かが足りない…誰かがこのアジトから居なくなっているような感じがするっす。

最近の俺は何か可笑しいっすね…。

あ「…忘れないでよ……。」ﾎﾞｿｯ

姉ちゃんが呟いたのを俺は知らない。

キ「今日はカレーだぞ！」

あ「やった！」

姉ちゃんが喜んでるなら俺の小さな悩みなんて気にする必要ないっすよね…。

俺は後で後悔する。この時、能力を使わなかった事を…。