44話 お嫁さんになりたい ページ45
結局、朝からご飯3杯も食べていた幸ちゃん。
練習が1時30分からなので少し早めにお昼ご飯を食べなくちゃいけないのに、入るのかなと心配していたけど杞憂でした。
お昼はリクエストの炒飯とコンソメスープを作ってあげて、それもペロリと平らげていた。
たくさん食べるのはいいけど、このままだったら引退した時に、凄く太りそうで、かなり心配です。
お昼の後は、少しだけ休憩をして、一緒に学校へ向かいます。
幸ちゃんは、始まる1時間前に行って、自主連をしています。家では少し、いやかなりズボラで大食らいの幸ちゃんなのに、バスケをしている時はとってもカッコイイ。
いや、常にカッコイイけど!
『幸ちゃんお腹大丈夫?』
｢おう。なんともねえぞ｣
『ちょっと食べ過ぎだから、幸乃さんに野菜増やして貰わないとね』
｢お前はオカンかよ｣
『オカンよりお嫁さんになりたいな〜』
｢飯は上手いから、どこでもやってけるだろ。貰ってくれるやつがいるか知らねえけど｣
『もう幸ちゃん!』
体育館に着くと、一旦幸ちゃんと別れる。
私は体育館の中に部室(更衣室)があるから、先に中に入ろうとするが、ドアを開けようとすると、ドリブルの音が聞こえてきた。
『あれ?誰かいるのかな』
ドアを開けると、目の前のリングにダンクを叩き込む涼太の姿が見えた。
『涼太。こんな早くから練習してどうしたの?』
｢Aっち!ちーっス!なんか無性に練習したくなって｣
昨日の敗戦で、何かが変わったようだ。
目の色が今までと違う。
『...そっか!でもオーバーワークは気を付けてね』
｢了解っスよ!｣
｢あ?なんで黄瀬がいるんだ?｣
幸ちゃんが着替え終わって体育館に入って来た。涼太がいることに疑問を持って、聞いてくる。
｢あ、笠松先輩!ちーっス!俺が自主練してるの珍しいスか?｣
｢ああ。だいぶな｣
｢ヒデーっスよ!昨日の試合思い出したら、練習したいなって思ったんスよ｣
｢そうかよ...｣
幸ちゃんはそれ以上何も言わず、ストレッチを始める。
バスパンとレッグスリーブの間から見える脚が、たまらない。
こんな事言ったら、幸ちゃんに変態って言われるから、言わないけど。
それにしても幸ちゃん、相当喜んでいるみたいだ。
私もとっても嬉しい。
私は、練習をし始めた2人の為に、急いでタオルを取りに行った。
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笠松もみじ(プロフ) - ハチ公のままさん» 面白いと言っていただきありがとうございます!そしてわざわざ間違っている所を教えてくださってありがとうございました!射手座と勘違いをしておりました...すぐに訂正させていただきます! (2017年12月30日 11時) (
レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ公のまま(プロフ) - 話がとても面白いです！しかし、11月は山羊座ではないです… (2017年12月30日 10時) (レス) id: 76036e92ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよ子 | 作成日時：2017年9月30日 23時
