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43話 ところで ページ44

『ん〜...!』



窓から朝日が差し込み、目が覚める。
昨日の疲れが残っているのか、まだ眠たい。
少し伸びをして、ベットの上で数分間ぼーっとする。






『ご飯食べよう』




リビングに行き、昨日の晩御飯の残り物をお皿に載せる。
肉じゃがいっぱい作ったけど、少ししか残ってないや...
幸ちゃんがいっぱい食べていったんだった。
いっぱい食べる幸ちゃん可愛かった!!!



気持ちが少し浮かれている所で、誰かが2階からドタドタと降りてくる音が聞こえる。



ガチャりとリビングのドアが開くと、正体が誰だかわかった。



『あ、幸ちゃん。おはよ〜』


「はよ...」





欠伸をしながら、椅子に座る幸ちゃん。
ちなみにこのイス、幸ちゃんが来た時は毎日座っているイスです。




『幸ちゃんどうしたの?』


2人分のご飯とお味噌汁を注ぎ、机に置く。
1つは幸ちゃんの前に置きます。



「ああ...今日母さん早出だったらしくて、飯なかった」


『早く言ってくれれば、朝ご飯ちゃんと作ったのに』


「今さっき起きたんだよ」


『だからスウェットなんだね』




寝起きの幸ちゃんは、休日家でゴロゴロしているおじさんみたいな格好です。

私はバスケ部時代のロンTとショートパンツを着て、髪の毛を上の方で結んで動きやすい格好です。


他の人が見たら、だらしないって言われるけど、お互いに
15年とちょっとの付き合いなのでそんなことは気にしません。




『昨日幸ちゃんがいっぱい食べたから、あんまり残ってないよ?』


「あー...納豆ある?」


『ない。鮭フレークならあるよ』


「んじゃそれでいいや」


『ご飯とお味噌汁はあるから、おかわり大丈夫だよ』


「ん。じゃあいただきます」



そう言って箸を持つ幸ちゃんに、私は一言言った。






『ところで幸ちゃん。窓閉めてきた?』




肉じゃがに伸びる手は、動きを止め、箸を机に置く。
ガタンと立ち上がり、急いだ様子で2階へと駆け上がって行く幸ちゃんの様子を見て、私は思わず笑が零れた。





さてと、お茶でも用意しようかな〜。

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設定タグ:黒子のバスケ , 笠松幸男 , 黒バス   
作品ジャンル:アニメ
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笠松もみじ(プロフ) - ハチ公のままさん» 面白いと言っていただきありがとうございます!そしてわざわざ間違っている所を教えてくださってありがとうございました!射手座と勘違いをしておりました...すぐに訂正させていただきます! (2017年12月30日 11時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ公のまま(プロフ) - 話がとても面白いです!しかし、11月は山羊座ではないです… (2017年12月30日 10時) (レス) id: 76036e92ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年9月30日 23時

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