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第3Qがはじまった。
そしていきなり笠松から涼太へボールが渡り速攻が決まる、それを今吉が止めようとするが大輝が見せたフェイントを使い今吉をかわそうとするが、今吉によるフェイントにより試合が止まる。
しかし今のは大輝の技に限りなく近かった。
まさかここまで早く大輝に寄せることが出来るなんて、
涼太の事を支えてくれてるのは笠松だけじゃない他の海常の選手も涼太の事を信頼しているプレイが見て取れる。
ついに、涼太が大輝を抜いた。
そのまま涼太はゴールへと向かいシュートを決めようとするが、大輝は声を上げそれを防ぐ。
大輝の勢いに乗った体は涼太に当たる。
審判の笛が体育館に鳴り響く。
そして涼太の手から離れたボールはゴールへと入り得点となる。
「ディフェンス黒5番!
バスケットカウント!ワンスロー!」
『これで大輝のファウルが4つ目……』
ファウルが4つも重なれば思い切ったプレーはできない。
……普通の選手であれば。
桐皇のメンバーも動揺しているのか少し動きが鈍い気がした。
涼太がそのままゴールへとダンクを決めると思ったがそれを止めたのは大輝だった。
しかし第4Qを丸々残しているにも関わらず大輝のファウルが4つになっている事に少々焦りを覚えている桐皇が見て取れる。
大輝が退場しても出さなくても涼太を止めれる人間がいなくなったということとなりそれは試合の負けを意味するだろうから。
第4Qが始まるが、大輝の勢いは止まらずむしろ凄みが増したように感じるプレーを見せる。負けず劣らず涼太も同じ技を使って得点を取り返す。
両者の勢いは止まることはなく交互に点を取りだす。
しかし体力が限界なのが見てわかるようになってきていた。
涼太が型の無いシュートを決めようとし跳び、合わせて大輝も跳ぶがそのボールはゴールの方へと行くことは無く、右サイドにいた笠松へとパスを飛ばそうとした。
が、そのボールは大輝によって防がれた。
おそらく笠松へと向けた一瞬の目線で予測されて防がれたのだろう。
そして、最後大輝のダンクを止められず涼太はそのままの勢いで床へと座り込み。
試合は110-98で桐皇の勝利となり終了した。
『……あのバカ、無理すんなって言ったのに、足に来てるじゃない』
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『あ、相田先輩、私涼太と約束してるんで会うためにちょっと先出ます』
「わかったわ」
「あ、おい、携帯ないと連絡出来ねーだろ」
『自分のがあります〜』
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作者名:杜若 | 作成日時:2024年2月12日 23時