【おそ松さん】Six same faces 〜6つ子と6つ娘の出会い〜

ごめん ページ49

-一松







猫と戯れてようやく心が落ち着いてきたから、家に帰ることにした。



「…ただいま」

「一松兄さん！お帰り！！」




玄関前で十四松が素振りをしていた。丁度いい、こいつに頼もう。




「十四松」

「なーに？！」

「部屋から、ガムテープとグレーパーカー取ってきて」




「いぇっさー！！」と十四松は凄いスピードで２階へ行ってすぐに戻ってきた。




「兄さんこれ！」

「うん、ありがと」




俺は紫のパーカーを脱いで十四松が持ってきた奴に着替え、ジャージのズボンをガムテープでペタペタし始めた。




「兄さん、これ新しい遊びっすか？」

「や、遊んではないんだけど…」



そうしてると家の中から二美とあいつが洗濯物を取り込みに外へ出てきた。




「あ」

「…っあ…一松さん…」




俺の顔を見るなり二美が鋭い目付きになる。俺は二人の前に出ていくと、二美がサッとあいつの前に出てきて盾になる。


事情が分からなかったらまた俺はぶちギレていただろう。だけど、六美から話を聞いた今じゃ二美の行動に間違いはない。




「俺…」

「何よ」

「…っごめん」

「へ？」





二美もあいつもビックリした顔で俺を見る。

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