【おそ松さん】松たちと部活・委員会やってみた。【説明必読】

29種類の結果パターン

どうぞ、お好きなスクールライフを！ - 2024年5月9日

今日は

家庭科部…トド松

です！

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




「はー、ホントに女子力ないね!!なんで家庭科部とか入ったの!?」

「うっさいなこのドライモンスター!!」





日常茶飯事となったこのやりとり。


放課後の家庭科室には必ずこの罵声が行き交う。




「だから!!混ぜる時はこぼれないようにちゃんと押さえてって言ったじゃん!!」


「別にいいでしょ!!私には私のやり方があるの!!」


「意味わかんない！この女子力無し女！女子(仮)!!」


「はぁ!?なにそれ!!」





私とトド松はお互いにフンッとそっぽを向いて作業に取りかかった。


今日はせっかくお菓子作るから楽しみにしてたのに。







ええそうですよ。私には女子力なんてこれっぽっちもないですよ。


この隣のあざとい末っ子の方がよっぽど女子だし。

いっそ性別逆の方が良かったと思う。


でも私だって恋するくらいの女子要素は持ったって構わないでしょ!?




板チョコを砕くために包丁を手に取った。






はぁ、本当はこんなつもりじゃなかったのに…


トド松と仲良くなるために家庭科部入って、もうちょっと女の子らしくするつもりだったのになぁ…






その時、






ザクッ





「…あ………」




明らかにチョコじゃないものが切れた音がした。




恐る恐る手元を見てみると、白いまな板に少しずつ広がっていく赤い液体。






「え、うわぁ!?」


衝撃的な光景にあたふたしていると、




「ちょっ、何やってんの!!」




隣で作業していたトド松が顔を青くして私の手を取った。




そしてカバンの中から慌てて絆創膏を取り出して丁寧に私の指に巻き付けていく。



絆創膏持ってんのか…女子力高いな…





「全くもう…手元見なよ、女子力ないなぁ」


「…ご、めん」





それよりこの手を早く離してください。


一応、恋する女の子なんです。

好きな人に手とか掴まれたら、ドキドキしちゃうものなんです。






「…気をつけてよね。



…一応、女の子なんだから」









そんなトド松の声も耳に入ってこないくらい、
私はドキドキしていて。





私の手を握りしめるその力に、やっぱり男の子なんだと、


そしてその彼に私は恋しているのだと、自覚した。

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