【おそ松さん】Six same faces 〜6つ子と6つ娘の出会い〜

出発 ページ21

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１週間が経ち、それぞれの６つ子はなんとか出張を取り止めるように説得を試みるが、松野･梅野らの決意は揺るがず。
とうとう出張当日を迎えていた。






「母さん父さん、本当に出張行っちゃうの？」

「トド松、何度も言ったでしょ。飛行機のチケットもホテルももうお金払っちゃってるの」

「…払戻しすれば」

「僕も一緒に行きたーい！！」

「一松に十四松まで…どうしたのよ。甘えん坊さんになっちゃって」






そういって松代が二人の頭を小さい子供にするようにわしゃわしゃ撫でる。




「ふふ、母さんがいないと寂しいのかしらー？」

「ちっ…違うから！」

「違う！違う！！」





甘えん坊さん、なんて言われて子供扱いされた二人は顔を真っ赤にして否定する。






「父さん忘れ物とか、ない？」

「あぁチョロ松、大丈夫だ」

「マミー、荷物重いだろう。車まで俺達運んでやるぞ」

「ありがとう。カラ松」




スーツケースが二つに仕事用の資料が入った大きなショルダーバッグが二つ、居間に並べられていた。





「いやー、３ヶ月分の荷物となると結構な量になるのな」




おそ松はスーツケースに跨がりシャーッと滑らせながら玄関まで運んでいる。




「おそ松兄さん、遊んでないでちゃんと運んでよ」




チョロ松がはぁ…と溜め息を吐く横でトド松がスマホを操作しながら時計を確認する。




「そろそろじゃない？梅野さんお迎えにきてくれるんだっけ」

「あら、もうこんな時間。表で待っておきましょ」





玄関を開けて外に出ると丁度梅野らしき車が家の前に停まる。

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