検索窓
今日:39 hit、昨日:40 hit、合計:18,609 hit

第247話:人事を尽くせ ページ11

だって、赤司さんならきっとすぐに彼等や理由を特定できるだろうけど、それが納得できる理由でなければセットでその後ペナルティが着いてくる。

私はそんな風には赤司さんに「怖いひと」になって欲しくないし、赤司さんを利用するような関係にもなりたくはないのだ。



「気持ちは分かるがな。しかし…お前が困っているという話を聞かされず、後から知ったとしたら赤司がどう思うか。
それくらい俺にも想像が着くのだよ。」



「う……」



「赤司と水織2人の友人の俺から何か助言できるとすれば、赤司には早く伝えるべきだ、ということなのだよ。」



「そう、ですよね……」



結局はそういう結論になるのだろう。

大体、今は挨拶程度だとして、これから何か悪い方向にエスカレートしないとも限らないのだ。そうなれば赤司さんの耳には絶対に入り、恐れてることは全部起きる。

詰み状態になる前に簡単にだけでも相談しておくべきなんだろう。
小さなことでも報告して、とは実際そういう意味なはずだ。



「ふん。分かりきった結論しか出せなくて悪いな」


「いえっ!そんなことは…頭も整理できましたし、」



慌てて私が否定しても、緑間さんは拗ねたようにつんと顔を逸らしてしまった。相談相手として十分過ぎるほど力を貸して貰ったのに…、こういうのは彼にとってはお世辞や社交辞令として捉えられてしまうらしい。


「分かったなら人事を尽くせ。それは早いに越したことはないのだよ。

ちょうど今日の昼に部室で集まることになっている。当然赤司も来るし、最近はその後赤司と一局打つことが多い。
お前も見計らって来たらいいのだよ」


「あっ、そうなんですね!じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔させてもらいます。」



なんだかトントン拍子に決まったけど、これも赤司さんをよく知る緑間さんに相談した得の部分だろう。
ちゃんと私が落ち着いて赤司さんと話せそうな場を提示してくれるあたり、本当に有能な人だ。しっかりツンとデレを頂いた…


感謝や礼は行動で示せと言う彼の信条に倣い、私も最速で人事を尽くすことにしよう。
そして解決したら改めてお礼をしようと心に誓い、赤司さんになんて説明しよう、と考えていればホームルーム前の予鈴が鳴った。

第248話:同級生→←第246話:目から鱗



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
288人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 黒子のバスケ , 赤司
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白虎 - 赤司くんはやっぱりカッコイイですね〜 (7月21日 10時) (レス) id: eab1ac402f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Mae | 作成日時:2022年4月19日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。